万能鑑定士Qの事件簿IV (角川文庫 ま 26-313)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2010年6月23日発売)
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読書録「万能鑑定士Qの事件簿4」3

著者 松岡圭祐
出版 角川文庫

p59より引用
“ いつも思うことだが、この種の総合病院
は体力を必要とする。あちこち動きまわって、
長時間待たされ、自力で帰らねばならない。
健康が前提条件の病院というのは、どこかお
かしい。”

目次から抜粋引用
“リサイクル記者
 映画マニア
 同床異夢
 原作本
 魂の抜け殻”

 多方面に対する膨大な知識を駆使する美人
鑑定家を主人公とした、長編ミステリ小説。
 都心でありながら都市ガスが通っていない
古い一軒家、希少な映画グッズを愛する家主
が帰宅した時、彼の宝はすでにその姿を変え
つつあった…。

 上記の引用は、カウンセラーを訪ねた病院
についての一節。
病院内を自分で動き回れなくなった時が、介
護医療を必要とする時である、という判断を
下すための体力測定の場になっているので
しょうか?大した事がない時に病院に行くと、
気持ちから病気になってしまいそうです。
 映画やそこにまつわるうんちくが多く出て
くるので、その手の話が好きな方なら、より
一層楽しめる話でしょう。
 同著者のデビュー作の主人公が出演するの
で、著者のファンも一段と喜べる内容ではな
いでしょうか。

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ま行
感想投稿日 : 2018年1月6日
読了日 : 2018年1月6日
本棚登録日 : 2018年1月6日

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