読書録「検屍官」3
著者 P.コーンウェル
訳 相原真理子
出版 講談社文庫
p66より引用
“シカゴの検屍局長補佐をつとめる皮肉屋の
友達はよく言う。
「どうだっていいじゃないか。人間は死ぬ。
だれでもみんな死ぬんだ。死ぬとき健康だっ
たからって、それが何になる?」”
女性検屍官を主人公とした、長編ミステリ
小説。
真夜中にかかってきた電話に出る主人公・
ケイ・スカーペッタ。受話器から聞こえる声
から大体の内容を把握し、彼女は自らの勤め
を果たすために出かける…。
上記の引用は、法医学者の宴会での暴飲暴
食などについての一節。
体に悪い事がわかっていて、それについて一
般の人々より良く分かっているような職に就
いていても、食べずにはいられないこともあ
るのかもしれません。
遺体検分の描写が細かいのが、主人公の職
が検屍官であることに説得力を持たせている
ように思われます。
コンピュータ周りの様子の書かれ方等に、時
代の流れを感じざるを得ません。フロッピー
ディスク全盛期のようです。
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読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年7月8日
- 読了日 : 2021年7月8日
- 本棚登録日 : 2021年7月8日
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