学校では絶対に教えてくれない 自分のこころのトリセツ

  • 日経BP (2013年9月25日発売)
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読書録「自分のこころのトリセツ」4

著者 下園壮太
文 柳本操
出版 日経BP社

p21より引用
“ たとえば、よく、「自分はネガティブ思
考だ」と言う人がいますが、もともと人間は
ネガティブにできているんです。
 なぜなら、快感はすぐに忘れても命の危険
はありませんが、不快感は命を脅かす危険と
つながっている可能性があるからです。”

目次から抜粋引用
“「原始人」に照らし合わせればすべての悩みのナゾが解ける
 「サイアク」と思ったとき役立つ「こころのトリセツ」
 「自分の弱さ」と向き合うために
 日々の生々しい感情をコントロールするために
 身近な「人間関係」と向き合うために”

 自衛隊メンタルヘルス教官である著者によ
る、気持ちの調子が悪い時の対処法について
記した一冊。
 ストレスと原始人の本能の関係から個々の
気持ちの具合に対する方策まで、インタ
ビューを文章化してまとめてあります。

 上記の引用は、現代の環境と原始人の本能
について書かれた部分。
物事は前向きに明るく考えよう、とか、ポジ
ティブであることがいいことばかりなように
言われることもありますが、命に関わるよう
なことに関しては、あまり前ばかり向いて考
えるのも危険なのかもしれませんね。
 心の疲れは、眼に見えないことも多いで
しょうから、疲れた時は休むという単純な事
も、気軽に出来る人はそんなに多くないよう
な気がします。
つい最近も、大手の新入社員が過労で亡くな
られていますし。いい大学を卒業し、いい会
社だと思って就職したのでしょうに。

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読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: さ行
感想投稿日 : 2016年11月22日
読了日 : 2016年11月22日
本棚登録日 : 2016年11月22日

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