文化大革命から現代社会にかけて、社会の集団幻想から距離を置いた視点で中国社会の矛盾を淡々と語っている。著者は、父親も文化大革命で打倒され、またその時代の暴力を間近で体験した。高校生まで毛沢東と魯迅の著作しか読むことができなかった時代。文化大革命が終わったのが43年前の1976年、現在50歳以上の人はみな記憶にあるのだろう。
「領袖」、「私は千人の泣き声の中、びくびくしながら笑っていた。」に著者の視点が生々しく描かれている。
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- 感想投稿日 : 2019年5月12日
- 読了日 : 2019年5月11日
- 本棚登録日 : 2019年5月12日
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