「魔人探偵脳噛ネウロ」で人気を博した松井優征先生の意欲作。
地球を救うために中学生が強大な力を持った生物と戦う、という構図ながら、その内容は、E組に落ちて腐っていた生徒達が殺せんせーの熱血指導で蘇っていく、というハートフルな教育漫画の様相を呈している不思議な展開。
殺せんせーと生徒達の心の通わせぶりを見ると一昔前の学園ドラマのようなんですが、生徒達は隙あらば殺せんせーを暗殺しようと仕掛けるので、それがなんとも言えない斬新で独特な空気を生んでいます。
パロディ好きの松井先生ならではの小ネタも随所にちりばめられ、爆笑ではないんだけど、毎回どこかでクスっとできるのが楽しい。
「人間ではない何か」が「人間」の進化を促すという、根底に流れるのは前作から変わらないテーマですね。
しかし、ネウロというキャラクターが私の中であまりにも絶対的すぎて、どうしてもあれを超えられないんだよなあ・・・これはもう、完全に個人の好みの問題。内容は十分すぎるほどに面白いし、今後の展開も楽しみにしているのですが。
読書状況:いま読んでる
公開設定:公開
カテゴリ:
ジャンプ
- 感想投稿日 : 2013年8月27日
- 本棚登録日 : 2013年8月27日
みんなの感想をみる