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π(パイ)(1) (ビッグコミックススペシャル)
- 古屋兎丸
- 小学館 / 2003年1月30日発売
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バカバカしいことというのは、真剣に追求して取り組むからこそ、そこに笑いや感動が生まれるのであって、バカバカしいことをただやっているだけでは本当にバカなだけなのである。
というわけでこれは本当にバカバカしいテーマの漫画です。
簡単な粗筋を言うと、頭脳明晰、スポーツ万能、眉目秀麗、ついでにオッパイ大好きな隠れオタク高校生沢木夢人が、「π=オッパイ」という数式を実証し、ノーベル賞を獲得するため、完全なる「π」を求めて日々女性のオッパイを研究し続ける…というお話です。
ほうら、バカバカしいだろう!でもこんなにバカバカしいのに、夢人は冗談ではなく本当にノーベル賞を見据えて真剣に研究し、様々な検証をし続けていく。対象が何であれ、夢に向かって一直線に進む姿はやはりカッコイイのだった。(夢人の場合一直線すぎるが)
しかも兎丸先生の超人的な画力があますことなく使われている!画力の無駄遣い!!
いきなりバイク漫画になったりかなりノリで突っ走ってる感が爽快な作品で、8巻ぐらいから「うーん?」な展開もあるんですけど、でも最終話は綺麗に終わっていて、最後までいい具合にバカらしく、しかし感動しました。
2006年4月13日
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あのひととここだけのおしゃべり: よしながふみ対談集 (白泉社文庫 よ 4-9)
- よしながふみ
- 白泉社 / 2013年4月26日発売
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自分が「好きだ」と思うもの、思うこと(いわゆる「趣味」と称される全般)について、おそらく世の中の大部分の人は、「なぜ好きなのか」について、それほど深く考えないのではないか、と思います。
「楽しい」「面白い」「かっこいい」「可愛い」という主観的な感情が「好き」の理由としてもう成立する。
だけど漫画を心から愛している私にとって、漫画が「面白い」のは当たり前の大前提で、「なぜこの漫画が面白いのか」「なぜこの作者が好きなのか」「なぜこのキャラをかっこいい、可愛いと思うのか」ということを考えずにはいられないのです。
それ自体すでに漫画の魅力に捉えられた人間の業であって、考えても考えてもブラックホールのようにより深く漫画の世界にハマっていくだけで、ちっとも自分の「好きな理由」を言語化できずにもどかしいんですけど、この本は、そんな「業」を抱えた人たちのなりふり構わぬ対談集でした。
しかも、かなり自分たちが好きなものに対する「なぜ好きなのか」「なぜ面白いのか」が明確に言語化されていて、私としては「あああああっ、そうだったのかーーー!!!」と雷に打たれたような霧が晴れたような感覚をページをめくるごとに味わいました。
そして、私の血は間違いなく少女漫画でできている…それを今、再確認しました。
もちろん、よしながふみも対談相手の人たちも私と全く同じ考えではないので、全てが分かったわけではないのですが、出口もなくモヤモヤしていた思考に、一筋の光明が見えたような感動を覚えました。
やっぱり人と語り合うって自分の考えを整理して言語化するうえでも大事なんだよな。私も、もっと友達と漫画について語り合おう!
でも、この本で語られていることに共感できる人はきっと少ないと思うので、あんまり人には勧められないですけど(笑)
2013年10月17日
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SOUL CATCHER(S) 1 (ジャンプコミックス)
- 神海英雄
- 集英社 / 2013年9月4日発売
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秘密(トップ・シークレット) 12 (ジェッツコミックス)
- 清水玲子
- 白泉社 / 2012年10月29日発売
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日々蝶々 1 (マーガレットコミックス)
- 森下suu
- 集英社 / 2012年7月25日発売
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夢幻紳士 新・怪奇篇 (夢幻紳士シリーズ)
- 高橋葉介
- 早川書房 / 2013年9月5日発売
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やっぱり昔の怪奇編が好きとか言ってしまうのはもう自分の中で怪奇編や外伝が確固たる名作の地位を築きすぎてるので仕方がないものの、いまだに高橋先生が夢幻魔実也を描き続けてくれることはこの上なく嬉しい。
今回いちばん気に入ったのは「変身」かな。
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ディアマイン (第1巻) (白泉社文庫 た 8-1)
- 高尾滋
- 白泉社 / 2008年7月15日発売
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ゴールデン・デイズ 1 (花とゆめCOMICS)
- 高尾滋
- 白泉社 / 2005年11月18日発売
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「俺は不変でいたい。俺はお前と、縁の切れるような、そんなものには決してなりたくないんだ」
ある日大正時代にタイムスリップしてしまった高校生、光也の話。そこは曽祖父である慶光が自分と同年齢だった頃の世界。顔がそっくりな光也は勘違いされ、慶光として生活することとなる。
当初予想してたよりもBLだったんだけど、そういう問題じゃなく感動しました。
高尾さんの漫画は、基本的に難解。舞台がどこであろうと、古き良き日本的なノスタルジーを感じさせるものを描く。世界観というよりは、恋愛観が壮大なんですよね。無意味な三角関係のライバル争いとかしない代わりに、誰もが「一世一代の恋」をしている世界なの。
たとえ現代が舞台でも、「学校のかっこいい先輩がちょっと気になるんだよね」レベルの浮ついた恋愛は一切出てこない。基本命がけ。「お前のためなら死ねる」レベルの恋。しかも主人公だけじゃなく、片思い両想い関係なく脇役も全員そう。
それが重苦しく感じて、そういう気分じゃない時に読むと食傷気味になるんだけど、本当に深いから、「高尾作品にどっぷり浸りたい!」って思う時が数年に一度のサイクルで訪れるんだよね。
特に大正ロマンとかは作風に合いすぎてて絶対にヤバいわけ。最終回付近切なくて泣いたわー。
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超嗅覚探偵NEZ (花とゆめCOMICSスペシャル)
- 那州雪絵
- 白泉社 / 2012年3月19日発売
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那須雪絵作品の抜群の安定感にはいつも感謝しています。
暇つぶしに最高の漫画家、というと何かけなしてるように聞こえるかもしれませんが、重すぎず軽すぎず、何も考えずにパパっと読んで「あー面白かった!」って満足できるような、そんな漫画がとにかく読みたい!という時に、絶対間違いはありません。
「NEZ」は、犬並の嗅覚を持つ男が高校時代の同級生である刑事と協力して事件を解決していくストーリー。井上夢人先生の「オルファクトグラム」を強く思い出すキャラ設定です。最近だと森本梢子先生の「デカワンコ」も超嗅覚の子が主人公ですよね。
バディはいいよね、どうしたってだんだん信頼関係築いていく過程が可愛いもん。脇役もいい味出してて素敵!あー面白かった!
一冊で終わりみたいだけど、続きが読みたいなあ。
2013年9月29日
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君は淫らな僕の女王 (ヤングジャンプコミックス)
- 横槍メンゴ
- 集英社 / 2013年2月19日発売
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エロ漫画やん…!!!
でも信じられないことに純愛だったしすっごく話が面白かった。
ヒロインがどうしてってぐらい常にエロいことしか考えてないんだけど、それなのになんでこんなに可愛いんだろう。一途だからですかね…あとちゃんと勉強とか真面目にやってるからかも。真面目で一途な子は人の見てないところで何やってようと可愛いわ。
絵柄もすごく可愛いので、読みやすいです。
でもこれがYJに載ったって?すごいよね。
確かに面白い漫画だったけど、かつて「みかにハラスメント」が品薄になったのと同じ原理で売れまくったのかな、とも思う。
2013年9月29日
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いとしのムーコ(1) (イブニングKC)
- みずしな孝之
- 講談社 / 2012年4月23日発売
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私が実家で犬を飼っており完全なる犬派だから、という理由でフィルターがかかってるとかではなく、間違いなく、ムーコは可愛いです。
1ページ目でタオルぴーってしてるムーコの姿でノックアウト確実です。続巻でいつまでも「待て」をされてすっごくションボリしてる顔とか可愛すぎて「ぐおおおおお」と謎の叫び声をあげながら床を転げまわり悶えるほどに可愛いです。
こまつさんのことが大好きで、楽しい遊びに全部「こまつ」と名付けるムーコ。「待て」もごはんを美味しくしてくれるこまつさんの優しさと信じて疑わず、ほぼ一日中こまつさんのことしか考えていない姿がもう愛おしくて愛おしくて、もっふもふしたいです。
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文豪ストレイドッグス (1) (角川コミックス・エース)
- 朝霧カフカ
- KADOKAWA / 2013年4月3日発売
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いかにもアニメ化しそうな内容なのでいつかアニメ化するのかな。
近代の文豪たちがそれぞれの特殊能力で戦う話って聞いて気になっていたので読んでみて、確かに面白かった。しかし、10年前だったらもっと楽しめただろうなあ、と感じる種類の面白さでした。
カッコいい人たちがカッコいいことを言いながらカッコいい技を出し合って戦う漫画って、もう今この年齢となっては、そういうのを求めてる時以外はものすごくさらりと通り過ぎて行ってしまうよね。むしろ最遊記とかにハマってた時代を懐かしく思い出したよね。
しかし太宰修、芥川龍之介のキャラクターは強烈ですね。「僕」と書いて「やつがれ」と読ませるか!あの椎名林檎の歌詞みたいな仮名遣いはちょっと好き。
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落第忍者乱太郎(1) (あさひコミックス)
- 尼子騒兵衛
- 朝日新聞出版 / 1993年4月7日発売
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PSYREN-サイレン- 1 (ジャンプコミックス)
- 岩代俊明
- 集英社 / 2008年5月2日発売
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近年これほどわくわくして心掴まれた1話はジャンプになかったと思います。それほど1話が最高に面白かった。
いや、別にそれ以降面白くなかったってわけじゃないんだけどww
初期の頃、生意気なことを言ったアゲハの顔を、目だけ全く笑っていない笑顔で「へ~」と呟きながら意味もなく触ってただ去っていく…そんな極上のヤンデレだった雨宮さんが大好きでした。後半変な裏人格とか出てきてorz…ってなったけど。
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ジャングルの王者 ターちゃん 1 (集英社文庫―コミック版)
- 徳弘正也
- 集英社 / 2009年10月16日発売
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一時期アニメを見まくってて、単行本ほしかったけど絶版すぎて探しても見つからなくて、もう手に入れるの諦めかけてたターちゃんが……待望の文庫化!!!!マジでうれしすぎる!
ターちゃんは最高にいい男なんですよ…大体ジャンプの主人公がマッチョで半裸のターザン(既婚)っていうだけで、唯一無二すぎる斬新な設定なのに、それがアニメ化するぐらい人気出たってのがまたすごいよなー…時代だよなー…。
基本ギャグなんだけど、たまにターちゃんが動物を殺したテレビ局の人間に本気で怒ったりすると、カッコイイ!とか思っちゃうわけ。ターちゃんほど読んでて自然や動物を大事にしようって思う漫画ないよ。アニメのアメリカ編で、都会の公園に座って「緑が少ない」って嘆いてるターちゃんがほんと切なくて、泣きそうになったのを覚えてる。
て言うか文庫読んで、11話でもう「ターちゃんは実は王族の息子」っていう設定が出てきてたまげた。あの設定ってこんな初期から原作にあったのか…!!!
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めだかボックス 8 (ジャンプコミックス)
- 暁月あきら
- 集英社 / 2010年12月29日発売
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全巻読了。球磨川くんが大好きなので8巻を登録しました。
8巻の帯の「見せつけよう。最低の人格を。」っていうキャッチフレーズが最高!
球磨川くんが最高にえげつなかった頃が一番好きでしたが、「また勝てなかった」を決め台詞に味方として戦う球磨川くんもそれはそれで好き。
とにかくあらゆる作品において無邪気で最強なキャラクターを愛してきた私にとって、球磨川くんほど「無邪気で最強」を体現しているキャラクターはいないと言えます。それに「最悪」という要素も加わりますが。
『受け入れることだよ、善吉ちゃん』
『不条理を』『理不尽を』『堕落を』『混雑を』『冤罪を』『流れ弾を』『見苦しさを』『みっともなさを』『嫉妬を』『嘘泣きを』『言い訳を』『偽善を』『偽悪を』『いかがわしさを』『インチキを』『不幸せを』『不都合を』『風評を』『密告を』『格差を』『裏切りを』『虐待を』『巻き添えを』『二次災害を』
『愛しい恋人のように受け入れることだ』『そうすればきっと』『僕みたいになれるよ』
球磨川禊にすがりつきたくなるような嘘をつかれ隊。
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家庭教師ヒットマンREBORN! 42 (ジャンプコミックス)
- 天野明
- 集英社 / 2013年3月4日発売
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この漫画が理屈なく大好きです。
ストーリー、キャラクター、絵柄、どれを取ってもリボーンを上回る作品は世の中に数多く存在すると言わざるを得ません。
しかし、なぜか私は大好きなのです。
どんなに深い過去からの因縁も2,3話でわだかまりが消えるスピード解決ぶり。面倒な原理は説明せず「なんとなく凄い」「天才だからできた」で終わらせる潔さ。開始時に設定されたルールは毎回無視され、必ず途中で目的が変わる節操のなさ。前のページまでいなかった人物が突然登場しても「いつの間に!?」「俺はずっといたぜ!」の会話で済ます展開の曖昧さ。それどころかキャラの年齢までも「実は中2だったのに一年間ずっと中3だと思っていた」という勘違いオチで強引に操作。どんなに重症でも息があれば必ず蘇り、100%死んだ敵でさえパラレルワールドで生きているという、命に対する抜群の安心感。
この日曜朝のヒーロータイム並に「展開は子供騙しでトンデモナイけどとにかく正しいことをやってくれる感」が、私がリボーンを愛する理由なのかもしれません。
荒木飛呂彦先生がパスタを作っているところを見ている松井優征先生の動画が面白すぎました。こういう企画はアプリならではですよね。
波紋の使い手で年齢がおかしい荒木先生とイケメンの松井先生のコンビがなんとも言えず!まさか一緒に動画に映るとは思わずに連れてこられ、エプロンも着けずにアシスタントしてた松井先生が可愛い・・・。
他にも天野明先生、許斐剛先生、鈴木信也先生などジャンプ作家の新作連載や、福島鉄平先生の新作読み切りなど、垂涎もののコンテンツが満載。更に私の愛する「新米婦警キルコさん」の続編が4話掲載されるなど、毎日ジャンプが発売されるぐらいの喜びに沸いた一ヶ月でした。
9月以降は名作漫画の再掲載などしつつ、冬にまた新作漫画を大量掲載する企画進行中だそうです!
これは絶対買いの神アプリですよ・・・!
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エロイカより愛をこめて (1) (プリンセスコミックスデラックス)
- 青池保子
- 秋田書店 / 1995年3月31日発売
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いばら・ら・ららばい (KCデラックス Kiss)
- 雁須磨子
- 講談社 / 2009年9月11日発売
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雁須磨子さんの、テキトーな口語っぽいセリフがすごい好きです。
「わたしもホラこういう…はい、ね、空気読めないとか、でも元からの性格でもうそういうのはしょうがないじゃないですかっていう」とか(笑)
普通セリフってもうちょっとスッキリ書くものだと思うんだけど、本当に喋ってるのをそのまま書き起こしたようなリアルな会話を描くんですよこの人…それを考えて描けるのが不思議だなぁって毎回感心する。
だから、省略されてたりとぎれとぎれだったり、全然分かりやすい描かれ方じゃないんだけど、でも、全然自分と違う境遇の話でも「分かる分かる!」って思える。
茨田さんかわいいよー!
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新米婦警キルコさん 1 (ジャンプコミックス)
- 平方昌宏
- 集英社 / 2013年3月4日発売
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何も起こらない平和な話が好きです。
その中でも特に、「すごい力を持っているがそれをどうでもいいことに使っている」「良く考えるとすごいことをしているが、全然すごく見えない」この二つのポイントが加わると、もうその作品は自分の中で最高峰に上っていきます。
主人公の音無キルコさんは、元特殊部隊ファントムの隊長を務めたほどの戦闘のプロですが、現在は流島にある末端の交番で、ありあまる戦闘技術を持て余しながらも新米婦警としてお仕事しています。
常にトンファーブレイドを携帯し、車より早く走り、壁を登り、素手でコンクリートを砕き、ロケットランチャーで真正面から撃たれても死なない。こんなハイスキルな彼女が、下着泥棒を追いかけたり小学校で交通安全を教えたり商店街のキャンペーンに出たり、慣れない婦警のお仕事に四苦八苦してるギャップが良いのです。
また、その強大すぎる力のために警察学校でも研修でも煙たがられ何もさせてもらえなかったキルコさんが、1話で「責任は全部俺がとる!思いっきり行け!」と言ってもらったことで、先輩のハルキを心から信頼して従順についていくところがもーーーたまらなく可愛いんですよ。ハルキが基本的にダメ人間なところも良い!
ああ、本当に可愛いキルコさん!ずっと安定的に面白くて最高の作品だったのに、なぜ打ち切りで終わってしまったんでしょうか…。
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シスタージェネレーター 沙村広明短編集 (アフタヌーンKC)
- 沙村広明
- 講談社 / 2009年9月23日発売
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沙村広明と言えば「ブラッドハーレーの馬車」が割とトラウマでこれも最初買う気なかったのですが、評価高いようだったので買ってみました。
評判通りいろんなジャンルの短編が入ってて、すべてが完成度高くて面白い!
特に私は「制服は脱げない」シリーズがお気に入りです。すごく悲惨な漫画を描く人のグダグダしたどうでもいい話大好きなんですよね~。あと「ブリギットの晩餐」もすごく良かった。ああいうピュアな話は救われる。もうちょい長い予定だったってあとがきに書いてあったけど、確かにもっと掘り下げて読みたかった作品かも。
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暗殺教室 1 (ジャンプコミックス)
- 松井優征
- 集英社 / 2012年11月2日発売
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「魔人探偵脳噛ネウロ」で人気を博した松井優征先生の意欲作。
地球を救うために中学生が強大な力を持った生物と戦う、という構図ながら、その内容は、E組に落ちて腐っていた生徒達が殺せんせーの熱血指導で蘇っていく、というハートフルな教育漫画の様相を呈している不思議な展開。
殺せんせーと生徒達の心の通わせぶりを見ると一昔前の学園ドラマのようなんですが、生徒達は隙あらば殺せんせーを暗殺しようと仕掛けるので、それがなんとも言えない斬新で独特な空気を生んでいます。
パロディ好きの松井先生ならではの小ネタも随所にちりばめられ、爆笑ではないんだけど、毎回どこかでクスっとできるのが楽しい。
「人間ではない何か」が「人間」の進化を促すという、根底に流れるのは前作から変わらないテーマですね。
しかし、ネウロというキャラクターが私の中であまりにも絶対的すぎて、どうしてもあれを超えられないんだよなあ・・・これはもう、完全に個人の好みの問題。内容は十分すぎるほどに面白いし、今後の展開も楽しみにしているのですが。
2013年8月27日
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からくりサーカス 41 (少年サンデーコミックス)
- 藤田和日郎
- 小学館 / 2006年2月17日発売
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