ストーリーによる、限りなく人間臭いローマの歴史。
本書は小説ではないが、もしかしたら小説以上に生き生きと躍動する登場人物たちに出くわし、小説以上に楽しく読める本かもしれない。
ローマ史には既に膨大な学術的な研究が存在する。
本書はそこには挑まない。あえて一面的な解釈と指を差されることを恐れないで流れを重視する。
主に同時代の歴史書などをもとに、思い切って登場人物をデフォルメし、当時のローマの空気を、歴史の流れを興味深く分かりやすく書いている。
暗記するのではなく、流れでローマの空気を理解できる、一般書としては名著中の名著だと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2014年7月11日
- 読了日 : 2014年7月11日
- 本棚登録日 : 2014年7月11日
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