アメリカから国外退去させられたバレエダンサー・スバルは、ドイツのバレエ団でプロのダンサーとして活動していた。
相変わらずの身勝手な性格で周囲とぶつかりながらも、皆はスバルを認め、スバルもまたプロのダンサーとしての意識を持って成長していく。
アメリカ在住の振付師であるミカエル・エリクソンに新作を作ってもらうため、国際的コンクールに出場することになるが……
本来ならば前作「昴(スバル)」の感想を書くのが先だが、諸事情あってこちらを先に記す。
今作はつまらなくはないが、前作のような、まさに怪物が突き進んでいく熱がなくなってしまったように感じる。
物語中では、スバルはまだ発展途上にいるのだが、読者から見ればスバルは充分に完成しているように思える(天才という設定だから仕方がないのか)。
コンクール中、母親が事故に遭ってしまい……という展開は、もう作者が飽きてしまったのではないか。
クライマックス、一流ダンサーが集まって東京で公演するというストーリーも何だか興ざめである。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
青春
- 感想投稿日 : 2012年10月27日
- 読了日 : 2012年10月14日
- 本棚登録日 : 2012年10月27日
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