国家神道の人為性を指摘して、それが神道の可能性を抑圧したことを批難。
歴史的な流れがつかみやすくて良いけれど、意外に主観的だった。書かれた時代に即した問題意識なんだなと。
国家神道体制が成立していった原因にはあまり深入りしていない、というかすくなくとも思想的必然性はなかったという論調。政治的な方向からたどっている感じ。大体、国家神道に内実はなかった、と評価しているから当然だが、物足りないとは思ってしまう。
特に形成期以降には神道側の人間の動向については触れられず。宗教官僚としてばっさり。
幕末明治初期の、神社・仏教と民衆との関わりが複雑。ややこしい。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
学術書-歴史
- 感想投稿日 : 2012年8月12日
- 読了日 : 2012年8月12日
- 本棚登録日 : 2012年8月12日
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