痛い。
痛いけど心地よい。淀んでる。
個々の細かい描写が好みだった。
シーン展開はいつもどおり(?)神話的。とても良い。
「今は、意味の分からない絵でも見ることができた。奈津子は、ただ、絵を見ていた。」

『99の接吻』も美しい。
「蛍光灯のようなもの」・・・

2015年2月3日

読書状況 読み終わった [2015年2月3日]

どの短編もものすごい。
僕は、技巧的なのが好きなタイプではないけど、良かった。
どれも締まっている。

「ベイ・シティに死す」に妙に艶を感じた。

2015年1月27日

読書状況 読み終わった [2015年1月27日]

遺跡マニア真骨頂!とでもいうべきか。

「塔と水路の町」が舞台、というより主人公。

上下巻通して読んだ後でも第一章の町案内が印象的。

特に上巻は短編として読んでも良い章がたくさんあったんじゃなかろうか。
「溺れかけた猫」と「焚き火の神様」の章が好き。

この町に行ってみたい。端役でいいから登場したい。

2015年1月16日

読書状況 読み終わった [2015年1月16日]

1984年の「ライトノベル」。

冷静になって話をふりかえったら、なんでこんな話が面白いのかわかんないような話。
「歴史を変えた」的な評を念頭に読み始めたけれど、充分に楽しめる本だった。
この軽さはかっこいい。

展開がどうこうよりもメカ用語について行けないのが悲しい。

2014年12月11日

読書状況 読み終わった [2014年12月11日]

北村薫にこんな作品があると思っていなかった。
幻想的だったりSFだったり。

「水に眠る」「ものがたり」が気に入った。

2014年12月5日

読書状況 読み終わった [2014年12月5日]

「小説の力」みたいなのを感じた気がした。ここでなされる描写こそが現実的なんじゃないのかな、と。また読みたい。

2013年9月7日

読書状況 読み終わった [2013年9月7日]

面白い。
タイについて全然知らなかったけれど、なんとなく見通しがついたと思う。
ただ89年だからだいぶ古いのか。。。

剛と柔という視点はあまり必要なものではないと思ったけれど筆者の思考の仕方なのだろうとして受け入れればよいかなと。
タイ礼賛的な印象は多少受けた。
言語の部分は不要だっただろう。

個人基準で集団ができにくいとはどういうことだろう。。。
公私が未分離・・・?
本格的な対外危機も総動員的な事態も経験していない国なのか

2013年5月31日

読書状況 読み終わった [2013年5月31日]

10年以上前の本。
「いまの学校は限界にきている。」「学校はすでに限界状況の相貌を呈している」p242
それでも、今でもそれなりに通じそうな議論ばかり

教える側でなく学ぶ側に立て
「教育」ではなくて「学習」
が主要な主張で、近世は学ぶ側主体だったという。

教育という点で近世から現代までを議題にするのに、戦争へと向かう時期の教育にはほとんど触れないのには違和感がある。
そこも視野に入れたら「身体化」も「滲み込み」型も無条件に礼賛出来ないような
教育を学校教育に限定して考えてはいけないという指摘が文中にあるけれど、筆者自身そこから抜けれていないような感じがある。
近世教育の抑圧性などにも言及なし
教育学者は結局のところ、教育を肯定的にしか語れないのか

2013年5月16日

読書状況 読み終わった [2013年5月16日]

水戸学とは体系だった一様の思想ではなく、人物によってその内実は異なっていた。として幽谷‐正志斎‐東湖を論じる。

折衷的方針のもとで当時のさまざまな思想を総合し、内憂外患の危機に応じようとした。改革を実践し、それを通じて理論も修正されていく。寛政期‐化政改革‐「新論」‐天保改革‐「弘道館記述義」‐幕末の改革を経て明治維新の思想的推進力へ。また近代天皇制イデオロギーへ。
水戸学の民衆観とは?

正志斎は民心を一つにするために天皇祭祀を唱えるが、民衆不信であり民は教化の対象であった。(儒教的神道・徂徠学的)
「新論」は上からの国家主義政策を説き、幕藩体制擁護的

農政改革を通じて民衆観の転換

東湖は宣長的な国学の立場にあり、また民衆を信頼し、そのあり方を肯定、そこに国家の基盤を見出す。さらに道徳と政治の連続を説く。
「弘道館記述義」は個人が天皇のために主体的に働くことを説いた道徳論

水戸学とは東湖学であり、正志斎の「新論」とは異なる。対外拡大期に「新論」が顕彰されたために誤解されてきた。

2013年4月24日

読書状況 読み終わった [2013年4月24日]
カテゴリ 学術書‐思想

キュレーションとかキュレーターとかよく聞くけどなんだ、ってことで読んでみた。
予想していたのとはそう変わらない。
もっと端的に書けるんでないかとも思ったけどわかりやすくはあった。
フォースクエアって知らない、、、
タブレットをもっていなくてパソコンしかしていない自分はやはり遅れてるらしいなと再確認

具体例であげられるキュレーターや製作者の話が面白くて、きっとこの人の紹介文とかレビューとかはとても魅力的なんだろうと思った。

2013年4月11日

読書状況 読み終わった [2013年4月11日]

ざっと読んでしまって消化できてないかも。

・対話できる社会、参加できる社会
・個体論ではなく関係論

姿勢が丁寧すぎるくらい真摯。

・日本は「ふつうの先進国」になる。
・対話すること・参加すること・作ることは楽しい。

2013年4月7日

読書状況 読み終わった [2013年4月7日]

断片的で雑多な引用が多くて、それが必要なのか疑問。それを引用したから正しさを保証されるというもんでもないような。
読む分には面白く良かったが

評価・評判が大事な社会、ということだが、それは今までと大きく異なっているのか。
マスメディア以前に戻っただけに思える。
拡張されたムラ社会みたいなもの…?と思った

平野さんの分人主義は影響力あるんだな

2013年3月16日

読書状況 読み終わった [2013年3月16日]
カテゴリ 学術書

鎌倉期の朝廷の具体的な政治状況を追うのは面白い。

最終章の親房の思想に関しては納得できず。
「世襲が全てに優越する」なんてまとめ方で合っているのか・・・?
読んでいないんだからわからないけど、少なくとも引用からでは納得できないと思った。
「重代」を否定して「徳」を掲げたうえで、「徳」の意義を延長させているように思える。「重代」の重視とは異なるのでは?
論理のこじつけをしているのは親房ではなく筆者ではないのか!?とか言いたくもなる。
親房が問題解決をできていない、というのは納得した。

ところで権門体制論ってそんな意味だったっけ?
僕が理解していないのかな。よくわからなかったが。

2013年1月29日

読書状況 読み終わった [2013年1月29日]
カテゴリ 学術書-歴史

本の題名と内容は一致していない。
第四章あたりで、宗教を必要としないで「納得」していく人もいる、という結論が出ているし、「なぜ宗教を必要とするのか」は中心的な議題ではなさそうと感じた。

五章六章は、「どのようにすれば宗教と出会えるか」について。

「はじめに」で書いてあるけれど
ムラの消失や「自然宗教」の衰弱の中で、「無宗教」ではやっていけない。そんな中でどのような道を選ぶか、その一つの選択肢としての宗教の紹介
というのがこの本の内容かと。
(ほかの選択肢として、「無神論」、「無協会派」、「道」、文学、老荘思想、哲学などがあげてある)
(「このような、宗教の代わりになる文化が発達したところでは、なにも、小難しい宗教を選択する必要はなかったともいえます。」p17)

2013年1月19日

読書状況 読み終わった [2013年1月19日]
カテゴリ 学術書‐思想

歴史上、文明崩壊の危機は多々訪れているし、崩壊した文明も少なくない、ということを再認識。(特にこの本で触れられてはいないけど、日本の大和政権以前や中世戦乱期も崩壊の危機だったのか)
その文明の歴史自体が続いて当然、と思って過去を眺めていたことに気がついた。現在の立場からの知識で見ていてはいけないな。
また環境面や経済的な問題にも目を配る必要性も感じさせられた。

価値観の転換、という部分がとても興味深い。
価値観をどうするか(守り続けるか捨てるか)でその社会の将来が決まる。
その選択の理由もまた探れるのではないのか。選択の主体は個人ではないから、全く自由に選べるわけではないはず。

少なくとも先進国では、教育は広まっているし、現在は過去の社会よりも正しい選択が行われる可能性は高いのではないかな。

2013年1月19日

読書状況 読み終わった [2013年1月19日]
カテゴリ 学術書-文明論

国家神道と諸宗教の二重構造のもとでの「政教分離」と「祭政一致」の共存
国家神道は「皇室祭祀」「神社神道」「国体論」の総合
明治維新期から指導層には「祭政一致」「祭政教一致」の方針が共有されていた
国民教化の行く先を指導層が読み違ったことによる下からのナショナリズムの盛り上がり、軍部の暴走
皇室祭祀が温存されたことによって、国家神道はいまだ解体されていない
・・・


明治初期から一つの方針が共有・維持されてきた、というのがいまいち納得いかない。論文を読むべきか。
教育の重要性が感じられる部分が多々あるんだけれど、戦後に関しては教育には触れられないのだな、と。

国学・神道学説などが江戸時代どうしてどうやって展開したのか、に関心がうつってきた

2012年8月24日

読書状況 読み終わった [2012年8月24日]
カテゴリ 学術書‐思想

国家神道の人為性を指摘して、それが神道の可能性を抑圧したことを批難。
歴史的な流れがつかみやすくて良いけれど、意外に主観的だった。書かれた時代に即した問題意識なんだなと。

国家神道体制が成立していった原因にはあまり深入りしていない、というかすくなくとも思想的必然性はなかったという論調。政治的な方向からたどっている感じ。大体、国家神道に内実はなかった、と評価しているから当然だが、物足りないとは思ってしまう。
特に形成期以降には神道側の人間の動向については触れられず。宗教官僚としてばっさり。

幕末明治初期の、神社・仏教と民衆との関わりが複雑。ややこしい。

2012年8月12日

読書状況 読み終わった [2012年8月12日]
カテゴリ 学術書-歴史

とても理解できたとは思わない。
読み返したら読み返した分だけ面白さを発掘できそう。

ひとつひとつ短編として面白いな、と思ったし、単純に文章をたどるのが楽しかった。
佐々木敦さんが解説で知識がなくても楽しめると書いているけど、あった方が楽しめそうでもあるような。

それぞれが長編になったのとか読んでみたい

2012年7月29日

読書状況 読み終わった [2012年7月29日]
カテゴリ SF

これを若い時にリアルタイムで読んでたのは自分の親の世代ですらないのかぁ、とかと思うとちょっと複雑。

2012年7月3日

読書状況 読み終わった [2012年7月3日]
カテゴリ エッセイ

初村山由佳。
まさに王道

ラストの現実味の無さが良いと思う

2012年6月30日

読書状況 読み終わった [2012年6月30日]
カテゴリ 恋愛小説

真面目な人だな、と思った


醒めて、怒れ!

2012年6月29日

読書状況 読み終わった [2012年6月29日]
カテゴリ エッセイ

帯が妙に戦略的?
煽り文句でイメージしたのとはだいぶ違った
べたべたしてたりしない
でもたしかに「最強の恋愛小説集」かもしれないなぁ、と思った

骨片と冬の一等星が好き
解説も良かった

2012年6月29日

  • 再読しました。

    再読了日:2015年10月21日

  • 再読しました。

    再読了日:2018年4月2日

読書状況 読み終わった [2012年6月29日]
カテゴリ 恋愛小説

はじめて読んだ。

2012年6月25日

読書状況 読み終わった [2012年6月25日]
カテゴリ 全集

これはエッセイ集・・・?

あまりまとまりがないように思えた。
一番最初に掲げられた「第三の系」についての議論を期待したんだけど、そういうものではなかったみたい。
断片的には面白いところはあったけど・・・

2012年6月22日

読書状況 読み終わった [2012年6月22日]
カテゴリ エッセイ
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