文明崩壊 下: 滅亡と存続の命運を分けるもの (草思社文庫)

  • 草思社 (2012年12月4日発売)
4.02
  • (72)
  • (70)
  • (50)
  • (3)
  • (4)
本棚登録 : 1320
感想 : 76
5

歴史上、文明崩壊の危機は多々訪れているし、崩壊した文明も少なくない、ということを再認識。(特にこの本で触れられてはいないけど、日本の大和政権以前や中世戦乱期も崩壊の危機だったのか)
その文明の歴史自体が続いて当然、と思って過去を眺めていたことに気がついた。現在の立場からの知識で見ていてはいけないな。
また環境面や経済的な問題にも目を配る必要性も感じさせられた。

価値観の転換、という部分がとても興味深い。
価値観をどうするか(守り続けるか捨てるか)でその社会の将来が決まる。
その選択の理由もまた探れるのではないのか。選択の主体は個人ではないから、全く自由に選べるわけではないはず。

少なくとも先進国では、教育は広まっているし、現在は過去の社会よりも正しい選択が行われる可能性は高いのではないかな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 学術書-文明論
感想投稿日 : 2013年1月19日
読了日 : 2013年1月19日
本棚登録日 : 2013年1月19日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする