天冥の標VII 新世界ハーブC (ハヤカワ文庫 JA オ 6-21)

著者 :
  • 早川書房 (2013年12月19日発売)
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勘がいい人ならセレス地下世界に多数の人間とスカウトのメンバーが避難した時点で気付いたかもしれないが、これは意地悪だ。最初にハーブCは地球人が入植した惑星として説明され、途中でジニ号が新たな惑星を目指して旅立ち、読者のミスリードを誘う仕掛けがいくつもあった。しかしその事実を受け入れてしまうと後は人類がここでどのようにして数百年も生き続けて行くのかという純粋な興味と、無人島サバイバル的な物語に惹き込まれていった。これでⅠ巻に話が繋がっていく訳だが、もう少しだけこの世代の話を読みたかったというのが正直な感想。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年11月12日
読了日 : 2019年11月12日
本棚登録日 : 2019年11月12日

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