パスワード菩薩崎決戦 -パソコン通信探偵団事件ノート(16)- (講談社青い鳥文庫)

著者 :
  • 講談社 (2005年3月15日発売)
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本棚登録 : 413
感想 : 13

 今回は、ノハラの主演ドラマのストーリーを考えるというところから物語が始まります。あとがきにもありますが、ノハラにからませて飛鳥が物語の中心になっていきます。

 事件は大きく2つ。左右対称が嫌いな「うとうと団」と、ノハラをねらう「血だる女王」。偶然にも、菩薩崎の双子観音が現場となるため、最後は一同が介して…。

 複数のストーリーが最後に重なってというのは、このパスワードシリーズお得意なところ。以前は、単純にドラマチックな展開をねらっているのかと思っていましたが、これって、小中学生でも事件の真相が推理できるように、ヒントをたくさん出すための手法なのかなあと、今回読んでいて感じました。あるいは、登場人物が多いので、それぞれを活躍させるための工夫とも言えるかも。

 ともかく、最後はみずきの“足”が、危機一髪、危険を回避するのでありました。

 そうそう、マコトとみずきの間に、新たなる恋のライバル、郷田先輩登場(笑)。これから始まる中学校生活が楽しみです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 子ども・子育て
感想投稿日 : 2014年3月23日
読了日 : 2009年8月16日
本棚登録日 : 2017年10月30日

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