映画館がはねて (中公文庫 M 414)

著者 :
  • 中央公論新社 (1989年5月1日発売)
4.29
  • (4)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 24
感想 : 6

 新聞など、いろいろな媒体に発表された山田洋次監督のエッセイ集です。単に、日々の出来事を綴ったというだけではなく、山田監督の物の見方や考え方が分かる内容になっています。ちょうど12月1日から「武士の一分」という話題の作品が公開されるようなので、その前に読んでおくのもいいかもしれません。

 素敵な表現がたくさん散りばめられていますが、私が特に気に入ったのは「ズームレンズ」の章です。ここでは、映画に携わる様々なスタッフ、脇役たちにスポットを当て、山田監督ならではのあたたかい視点で鮮やかに描き出しています。こういう見方ができる人だから、素晴らしい映画が作れるのだなあと思わず納得です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年4月9日
読了日 : 2006年11月27日
本棚登録日 : 2014年4月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする