数学が苦手な中学二年生の遥の前に、不思議な転校生・宙がやってきた。「数学で世界を救うこと」が将来の夢だと語る彼は、ある日突然、どんな悩みでも、数学の力で必ず解決してくれるという、「数学屋」なる謎の店を教室内で開店する。はじめは遠巻きに見ていた遥も、店を手伝いはじめることに…。どんな相談事も華麗に解決していく二人だが、投書箱に届けられたある一通の悩み相談の手紙から、数学では解けそうにない「人の感情」という、超難問にぶつかることに。彼らは果たしてどんな答えを導くのか!? 数学嫌いも夢中にさせる、感動の青春数学小説。
まさに青春だなあって感じでした。最後の急展開にドキドキ、うるうるしてしまったおっさんです。中学が舞台なので相談に使われる数学自体は難しいものではありませんでしたが、話の縦糸をなすのは素数定理やリーマン予想など難易度超高めです。そして何より爽やかで純粋な主役2人の恋愛が数学とみごとに溶け合って素敵なストーリーになっていました。青春数学恋愛小説、ぜひその後のストーリーも読みたいものです。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年10月19日
- 読了日 : 2013年10月19日
- 本棚登録日 : 2013年10月12日
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