一世紀を生きた西洋ブロカントが大集結! 多くは、今から100年以上前に生まれた西洋の愛すべき日用品(ブロカント)たち。それらは、当時の人々のアクセサリーや宝石、写真アルバムから幻灯機のスライド、玩具や顕微鏡等の医療器具、天体に関する資料図版や書物、そして、謎めいた聖品から食器に至るまで、約300点に及びます。また、それぞれの品々が持つ歴史や秘話までを解説。それは単なるアンティークの紹介に留まらず、それぞれの商品が背負ってきた歴史の記憶でもあります。深い背景が分かることによって、その商品自体が一層輝く、この本は「道を解して自ら楽しむ」、つまり「道楽」という観点から眺めた西洋骨董のビジュアルブックです。
パリでは週末ごとにどこかしらでブロカント(骨董市)が開かれていて、たまに冷やかしに行っています。古い物、不思議な物、怪しい物・・・と見ている分には楽しいのですが、いざ買うとなるとそれだけの価値があるかわからなくて手が出ません。この本は各種ブロカントの楽しみ方を写真をふんだんに使い、わかりやすい解説で教えてくれます。歴史的なことや裏話的なことなど、こういうことを知っているとブロカントの見方も変わってくるよなあ、と思いました。一度読み終わったら、パラパラと写真集的に読んでもいいくらい写真も充実してますよ。ちなみに、この本は長野県小諸市に2013年秋に出店したばかりの「メルキュール骨董店」が出したものです。日本に帰ったら覗きに行ってみようかな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年9月21日
- 読了日 : 2014年9月21日
- 本棚登録日 : 2014年9月10日
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