天地明察(上) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2012年5月18日発売)
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江戸時代、神社の絵馬に出題者が作成した算術問題に対して、興味ある者がそれを解き、正解だったら「ご明察(はっきりと真相や事態を見抜く)」と出題者が記載。このような古き良き日本の姿が誇らしく思う。江戸城内でお偉方に囲碁を教える主人公・渋川春海。あまりにも平凡でつまらない日々に飽き、算術問題に熱中する。さらに、お偉方から日本中を訪れ、北極星の位置を基に、日本独自の暦(こよみ)を作る壮大なプロジェクトを拝命する。同道する老人2人の熱い想いに触れ、新知見を得たいという欲求を追い求める姿に感銘した。下巻も楽しみ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 学術、知識
感想投稿日 : 2020年12月5日
読了日 : 2020年12月5日
本棚登録日 : 2020年12月5日

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