久しぶりに万城目学、プリンセストヨトミ以来。さすがの直木賞候補。ダブル主人公の「小1・かのこ」と「猫・マドレーヌ夫人」。それぞれ大切な人・犬を持つ。かのこは良き友人・すずちゃん、マドレーヌ夫人は最愛の夫・玄三郎。相手のことを想い暮らしていくがそれが長続きしない。突然訪れる友人、最愛との別れ。切ない心情の揺れ動きが身に染みる。しかし、お互いにその想いを友人、最愛に伝えられたと思う。ラストの場面も「別れ」。この別れは切なくもお互いのために必要な別れだったのだろう。猫嫌いの自分がまたしても素敵な猫に会えた。
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優しい、ホンワカ
- 感想投稿日 : 2021年4月27日
- 読了日 : 2021年4月27日
- 本棚登録日 : 2021年4月27日
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