かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)

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著者 : 万城目学
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2013年1月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041006870

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かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

  • 休日になれば
    肉屋のコロッケを頬張りながら
    猫ストーカーしてる自分には
    まさにツボな小説だったし、

    純粋無垢で
    あったまるこな世界観に
    いやぁ〜
    まんまと泣かされましたよ(>_<)



    小学校1年生の女の子
    かのこちゃん。

    アカトラの淡い茶味がかった猫の
    マドレーヌ夫人。

    かのこちゃんの家の年老いた柴犬の
    玄三郎。


    この物語は
    種の境界を超えた愛と冒険と
    一人の女の子の成長を描いています。


    指しゃぶりを止めた途端、
    内なる好奇心が
    一気に外の世界へと噴き出していく
    かのこちゃん。


    野点、やおら、いかんせんなど
    難しい言葉への
    飽くなき興味と情熱。

    特にトイレの茶柱や
    子供だけの粋なお茶会のくだりには
    笑わせてもらったなぁ(笑)


    縁側でのスイカ、
    夏休みの自由研究、
    プールにこだまする「大きな古時計」、
    神社の夏祭り、
    夜の公園での線香花火。


    そして、やがて来る別れの時…。



    物知りで、鹿と話すことができる
    お父さんのキャラが
    またいいのですよ。


    やがてかのこちゃんは
    鼻に親指を突っ込み、残りの指をひらひらさせている(笑)
    ただ者ではない女の子のすずちゃんと
    刎頸の友(ふんけいのとも)となるべく
    奮闘することになります(笑)


    平行して描かれる
    猫のマドレーヌ夫人と
    犬の玄三郎との固い絆。

    厳然たる種の境界を飛び越え
    果敢に肉屋を目指す
    マドレーヌ夫人の
    玄三郎への愛には
    胸がきゅい〜んと鳴りまくったし(T_T)、

    キジトラの和三盆、ぶちのキャンディー、三毛のミケランジェロ、シャムの茶子など
    個性豊かな野良にゃんこ軍団の井戸端会議にも
    頬は緩みっぱなしでした♪



    別れは必然。

    川の流れと同じく
    ずっと同じままで
    同じ場所にとどまることはできない。

    どんなに楽しいことも
    必ず過ぎ去っていくし、
    どんなに悲しいことも
    時が経てば忘れていく…。

    変わってゆくことを
    何度も何度も繰り返しながら
    人は前へ前へと進んでいく。

    だからこそ
    人にはとどめたい思いがあって、

    人は忘れていく
    生き物やからこそ
    忘れたくない思いがあるんですよね(^_^)


    かのこちゃんとマドレーヌ夫人の
    輝ける明日に祝福を!

  • もう冒頭から、心奪われました。
    かのこちゃんのゲリラ豪雨の言い方ったら!
    表現・言葉・ストーリーが、
    あれよあれよという間に
    私のツボに見事に嵌っていきました。

    小1の女の子の日常と、
    ある日女の子の家に居ついた猫の冒険の物語。

    かのこちゃん、最高です。
    かのこちゃんの「どこか変で、でも好きな響きの言葉」
    は、チョイスがかなりイケてます。

    そしてふんけーの友、すずちゃん。
    すずちゃんとのやりとりも、最高。
    ござる会話をしている二人を見たら、
    絶対に近寄って会話に入れてもらってる!!

    そんなこの作品。笑いで包まれた本の中に、
    ホロリが待っていると思ってなく…。

    辛い別れで目の周りが赤く腫れ上がっても、
    ポカッと暗い空洞に、時間がたてば
    次の何かがニョキニョキ芽生え始める。
    抜けた乳歯の後に、もっと力強い歯が生えてくるように。

    悲しすぎるからって別れを怖がってばかりいたら
    リニューアルしてバージョンが変化した
    その先にいる自分にも出会えないんだなぁって。

    かのこちゃん、確かに知恵が啓かれましたね。
    私なんかより、余程わかってます。
    マドレーヌ夫人だってそう。
    自由な猫は元々リニューアルの天才ですものね。

    前回読んだ本が大号泣だったので笑いたかったのに
    またまたウルウルきてしまいましたが…
    終わり方が大好きです。

    万城目学さん、初めて読みました。
    第一印象がこの作品で大当たりです。
    ヤバい…ツボすぎる作家さんかも知れません。

  • お気に入り作家マキメ氏のなかでも大好きなこの作品、文庫を手に入れてようやく再読しました。
    表紙がさー、アカトラのマドレーヌ夫人でかわいいし。

    他の作品ほど奇想天外な登場人物や荒唐無稽な展開はなくとも、小1の女の子と猫と犬とでこんなにも可笑しくおもしろい。
    きらきらでわくわくでふわふわで物悲しいでござるよ。
    夫婦の別れ、泣ける。
    いとあはれなり。

    娘がかのこちゃんの歳に近づいてきたので、よりいっそうリアルにかわいくて、今から歯が抜ける日が楽しみです。
    知恵が啓かれる日もくるかなぁ。

    そして、マドレーヌ食べながらお茶会したいでござる。

  • 小学一年生のかのこちゃんと、ある日ふと現れ家に居着いた猫のマドレーヌ夫人。上品なマドレーヌ夫人は犬の玄三郎の言葉が分かったり、不思議な体験をしたりする。
    かのこちゃんの小学一年生らしい無邪気さと、小学一年生らしからぬ渋い所が本当に可愛かった。面白いだけじゃなく、少し泣けた素敵なお話だった。
    近所で猫が集まっているのを見かけたら、猫の集会かな?とマドレーヌ夫人や和三盆やミケランジェロの話している様子を思い出して笑ってしまいそうだ。

  • 読み返したいと思っていても、実際に読み返すまでに至る本は僅か。
    でも本当は大好きな、大切な本だからこそ、何度でも読みたいときに読むべきだと、この本を読んで思い直しました。

    何度読んでも、かのこちゃんの知恵が啓かれた瞬間は痛快だし、
    ふんけーの友である、すずちゃんとの友情は美しすぎるし、
    マドレーヌ夫人の律義さには胸が熱くなるし、
    鹿男おとうさんはやっぱりちょっと変なのであります。

    そして、なんと言っても、この涙と笑いの力加減の絶妙すぎること。
    改めて万城目氏を尊敬せざるを得ません。だいすき。

  • もうこの本大好き!大好きすぎて何回でも読める!
    感想とか言えない(笑)全部が大好き!

    かのこちゃんもすずちゃんも夫人も玄三郎も♥
    和三盆もミケランジェロも、出てくる人(猫もw)
    ぜーんぶ好き!

  • タイトルで読まず嫌いしていたのはとてももったいなかった。
    マドレーヌ夫人が猫だったとは。
    猫たちの様子が大変素晴らしく、大島弓子さんの「サバ」や「グーグー」のシリーズを思い出す。猫たちは常に気品高く生きているのだ。
    そしてさすらいのマドレーヌ夫人がかのこちゃんの元にとどまったのが、玄三郎との夫婦愛であった、というのもまた素晴らしい。なんでも、本当に一緒に暮らしている犬と猫がいたらしい。たぶんその猫も「外国語」(犬の言葉)がわかるのだろう。
    猫にとって犬の言葉は理解できない外国語である、という発想が新鮮だった。マドレーヌ夫人と玄三郎の関係は自立していて、お互いを尊重しあっている。その姿が美しい。
    そして、かのこちゃんとすずちゃんが友達になっていく過程が、遠く過ぎ去った子ども時代を懐かしく思い出させてくれる。
    「難しい言葉」対決が愉快で、このあたりのチョイスが万城目学さんらしい。
    仲良くなった友達が離れていくこと、歯が抜けること。まだ人生の年数が浅いかのこちゃんたちにとっては非常に重大な事件なのである。その重要性がとてもよく伝わってきて、すずちゃんとの別れの場面ではもらい泣きしてしまった。
    玄三郎の死の場面では、「死んでいくこと」とはどういうことか、それを看取るとはどういうことかをマドレーヌ夫人がきちんと教えてくれる。
    猫股による冒険譚に胸が踊った。
    とてもこじんまりした作品ながら、精巧に作られていて、大切にしたい宝物のような世界だった。

  • ちょびっとだけ泣けて、ほっこりするお話。やっぱり読後感の良いこういうの好きだなあ。
    この程度の不思議な出来事は万城目ワールドからしたら序の口だけれど、これはこれでいいと思う。
    鹿男を先に読んでいて良かったと思う嬉しい箇所あり。

    かのこちゃんとすずちゃんがとっても可愛い。お父さんもお母さんも先生も優しくて素敵。

    かのこちゃんは、難しい言葉でかつ変な響きを持つものが好きで、嫌いな言葉との違いがお父さんにはわからない。
    …というところが私には個人的にあるある感で懐かしい。

    うちの娘も(難しい言葉ではないけれど)小さい頃妙に気に入っていた言葉がある。
    《あまみおおしま》《お◯ぶ◯》《おったんとっと》

    《あまみおおしま》…行ったことはないけれど、ことばの響きが綺麗で好きなんだと言っていた。
    《お◯ぶ◯》…私達夫婦の友人のあだな。
    《おったんとっと》…イタリア語で88のことだったはず。私がイタリア語を独学でかじっていた時に、傍らで聞いていてすっかり気に入ってしまった様子。以来私の頭にもイタリア語で残っているのはこの88(おったんとっと)のみである。

  • 何故かReaderから1,000円分の図書券をいただいたので購入。
    でもソニーさん、Reader Store使いにくいです…。

    万城目さんはプリンセス・トヨトミに続いて2冊目。
    前回の壮大な歴史ファンタジーとは打って変わって、猫と老犬とその飼い主の女の子の出会いと別れを描いた心温まる物語。

    マドレーヌ夫人(猫)視点と、その飼い主であるかのこちゃん(小1)視点の物語が、交錯しながら進んでいく。
    その構成も面白いのだけれど、かのこちゃんとその”ふんけーの友”すずちゃんの遊びや表現にまずは笑ってしまう。
    序盤はかのこちゃんの素晴らしい感性と二人のやりとりが可愛らしくてたまらない。

    後半はマドレーヌ夫人、かのこちゃん、それぞれの別れとなり、種も超えた友情・愛情に切なくなると共に、温かい気持ちで読了。

    万城目さんの言葉選びセンスが秀逸です。
    動物ファンタジーものに抵抗が無い人であればきっと楽しめる一冊。

    おもむろに”鼻てふてふ”をしてみる。
    うん、恥ずかしい。

  • 小学一年生のかのこちゃんが主人公で、彼女の視点や主観で書かれている部分が多いため、童話を読んでいるような気分で、するすると読み進めることができました。
    実際に子供たちに薦めても、とても喜んでくれそうに思います。
    何気ない小学一年生の暮らしの中の、ワクワクや驚きや嬉しさや悲しさを、読んでいくうちに懐かしく思い出させられます。
    そして、誰もが経験したことのある小学生の暮らしと対をなすように語られる、かのこちゃん家の猫「マドレーヌ夫人」の猫としての暮らしも魅力的です。
    夫である犬の「玄三郎」や猫仲間たちとの日常と、ある日彼女が体験した大冒険。
    これまでの万城目さん作品のどれよりも平凡なようで、それでもファンタジーの魅力がいっぱい詰まった、読み終えて「ええ本読んだな〜」と感じられるお話でした。

  • 小学校に上がったばかりのかのこちゃんが、
    親友となるすずちゃんとの出会いや
    ほろ苦い別れを通じて成長していく物語。
    泣いたり笑ったり飛び跳ねたり・・・
    生き生きとした彼女はジブリのアニメのようで、
    本から飛び出さんばかり。
    でも一番グッときたのは玄三郎とマドレーヌ夫人の夫婦愛なのでした。

    所々漢字にルビがふってあるので子供向けの本だったのかな?と思っていたら、
    中高生向けの新書だったようだ。

    中高生が読んでももちろん面白いと思うが、
    幼い子供のあどけなさや
    純真無垢なきれいな心を身近で感じたことのある
    大人の方がもっと深く楽しめる物語だと思う。

  • 読み始め…17.6.20
    読み終わり…17.7.11

    ゲリラ豪雨が襲ったある日、ふらりと家にやってきたアカトラの猫に
    "マドレーヌ"という名前をつけた小学一年生になったばかりのかのこちゃん。
    元気がはちきれんばかりのかのこちゃんの知恵はある日ポコンと啓かれる。

    やおらふんけー、いかんせん!ござる...(笑)

    かのこちゃんが暮らす界隈は好奇心で満ち溢れ、笑ったり泣いたり怒ったり
    まいにちが賑やかで、キラキラしたその輝きはなんともいえず柔らかい。

    そのすぐ側らでは
    人間たちに寄り添うように猫たちの世界が繰り広げられている。
    なぜか外国語(犬語)が理解できるマドレーヌは
    かのこちゃんちの柴犬・玄三郎と夫婦になって....

    なんの偶然なのか我が家の17歳の老犬との別れがこの時と重なってしまって
    心がより痛んでしょうがなかった...

    猫と犬と人と。言葉では分かり合えぬとも
    心では分かり合えているよね。
    そう信じていたいです。
    マドレーヌと玄三郎のように。
    マドレーヌとかのこちゃんのように...

  •  小学一年生の女の子・かのこちゃんと、その飼い猫・マドレーヌ夫人の日常と冒険を描いた小説。

     ”キラキラ”という言葉が、これほどぴったりと当てはまる小説は、なかなかないと思います。

     かのこちゃん曰く「ふんけーのともだち」の、すずちゃんとかのこちゃんとのやり取り。ただ単に「楽しい」、「面白い」、といったことを共有でき、一緒に笑える友達が、いかに貴重な存在だったか。その時間がいかに”キラキラ”していたか。今の自分に教えてくれているような気がします。

     そうした素晴らしい時間と共に描かれる別れの時間。悲しいけど湿っぽくなく、新たな旅立ちと、そして成長を感じさせる爽やかさ。これもまた作品の”キラキラ”を感じた要因だと思います。

     ファンタジー要素もあり、クライマックスのマドレーヌ夫人が走る姿や、ラストのかのこちゃんの抜けた歯を投げるシーンは、かなりの名場面。本全体のページ数が多くないためか、その分余計に、印象的な場面は、読んでからある程度時間が経っていても、はっきりと思い出せるような気がします。

     読んでいて楽しく、そして素敵な小説だったと思います。

  • 友達に薦められ読んだ本。
    とても素敵な本。

    茶柱の話で笑い、すずちゃんや玄三郎との別れで切なくなり、自分の子供の頃の楽しく切なく眩しかった出来事が蘇ってきた。

    出会って別れてを繰り返し大人になっていくための最初の別れ。

    小さい頃のこと思い出した。

    下の歯が抜けたら屋根に、上の歯は縁の下に。そうだったな。

    言葉も素敵で
    玄三郎のにおいがふっと夫人を包みこんだ。最後の夜、虫の合唱に混じって伝わる、玄三郎の乱れた息の音が耳のすぐそばで聞こえてきた。

    最後の玄三郎とマドレーヌの場面は悲しい話だけど安らぎがあった。

    きっと二人(2匹)は、最後に出逢えて一緒に過ごせた時間がとても幸せだったんだろうな。

    かのこちゃんのお父さん、お母さんもその優しさが伝わってくるようで、かのこちゃんはきっと優しい子に育つんだろうな。

  • 小学一年生のかのこちゃんの活躍と、猫のマドレーヌ夫人の冒険譚。

    随所に笑いがちりばめられていて、楽しく一気に読めました。

    どうやら鹿男あをによしの「先生」の娘の話らしい。
    たまにそうと分かるエピソードが出てきてニヤリとする。

    難しくて変な響きの言葉を知りたがるのに、ゲリラ豪雨が覚えられなくて「ゴリラじゃないやつ!」と言ってたのがかわいかった。
    何の事かと思いましたよ。。

  • ぎゃー、面白かったー!
    なんてセンスのいい小説なんだ。
    猫界の世界と、小学生の世界、
    どちらも理想的に心地よくて
    そのリンク加減も素晴らしい。

    冒頭では幼児だったかのこちゃんの
    急激な成長も興味深い。
    きっと本当にこのくらい急に
    人間になるんだろうな。

    老犬を見かけたら、赤身のミンチを買ってあげたい。

  • ぐっと一気に読んでしまった。
    ころころきらきらしたビー玉みたいなお話。
    泣かなくていいようなところで泣いて、本格的に泣きそうになると食いしばってしまった。でも結局わんわん泣いた。明日が心配。
    ああ、これは、宝物の本です。

  • 小学生の女の子と、猫と犬の“少し不思議な”物語。
    児童書でも出ていることもあってか、さらっと読めました。

    連絡短編形式で全部で4編、少しづつ変わりゆく街や、
    そして成長していく人物たちの様子が、どこか愛おしく。

    マドレーヌ夫人の泰然とした様子は、
    なんとなく『耳をすませば』のムーンを思い出したりも。

    そのムーン、ムタという別名も持っていたと思いますが、
    猫は、複数の名前を使い分けてても不思議じゃないなぁ、、とも。

    いつの日か息子が手にとることを期待して、本棚に並べておこうと思います。
    子どもの時にしか見えない、少し不思議な世界を感じてほしいな、なんて。

  • 良かった~。
    期待通りの本でした。

    小学校一年生のかのこちゃんと、猫のマドレーヌ夫人。
    そしてかのこちゃんの飼い犬である夫人の夫老犬玄三郎。
    (さらにかのこちゃんのお父さんはたぶんあの鹿男!)

    かのこちゃんの日常と、マドレーヌ夫人のちょっと不思議なお話し。
    クスッと笑えてちょっとだけ泣ける。そして何より可愛らしい。
    そう!この本は可愛らしい。この感想が一番しっくりくるかな。

    読んで幸せになれる。
    いい本でした。

  • 何とも愛くるしい一冊。
    ふわふわしたファンタジーの中にあるさばさばしたリアリティーに、一気に引き込まれてしまった。
    読んでいるあいだ、自然と顔がほころんでしまうのに、油断してるとほろっときたり。
    じわじわと胸に広がる暖かい余韻も何ともステキ。
    大人や子供、動物なんてボーダーのない世界って、やっぱり愛なのかも。

    久しぶりに大切にしたい一冊に出逢った気分。

  • 小学1年生のかのこちゃんと猫のマドレーヌ夫人の日常。

    小さなころはあらゆることが新鮮だった。お母さんのお化粧品も、お父さんが使う難しい言葉も、色んなことが知りたくて仕方がなかった。
    かのこちゃんの好奇心が、懐かしくて可愛くて微笑ましい。

    これまでの万城目さんのスケール大きい作品と比べると、のほほんとした日常を書いたお話でタイプが違う。
    でも、万城目さん独特の世界観は健在。現実と妄想が融合していて、本当にあったら楽しいのに、と思わせてくれる。
    万城目さんの独特の言葉づかいが、好き。

    ☆あらすじ☆
    かのこちゃんは小学1年生の女の子。玄三郎はかの こちゃんの家の年老いた柴犬。マドレーヌ夫人は 外国語を話せるアカトラの猫。ゲリラ豪雨が襲っ たある日、玄三郎の犬小屋にマドレーヌ夫人が逃 げこんできて…。元気なかのこちゃんの活躍、気高 いマドレーヌ夫人の冒険、この世の不思議、うれ しい出会い、いつか訪れる別れ。誰もが通り過ぎ た日々が、キラキラした輝きとともに蘇り、やが て静かな余韻が心の奥底に染みわたる。

  • 絵本みたいで好きだと思うよ、と20冊目に借りた本。本の帯に書いてあるセレブな猫っていうのは、多分中身を読んでない人が書いたんだと思うと言われたけど読んでみて納得。マドレーヌ夫人は優雅で上品で慎ましやかだけどセレブとは違う。

    小学生のかのこちゃんと、猫のマドレーヌ夫人のどちらもが本当に魅力たっぷりに描かれていて、素敵な話だった。
    きいろいゾウに続き、人におススメしたい本でした。

    読み終わった後、あとがきをよんでびっくり!万城目さんって鴨川ホルモーの人だったのか!そしてその次々に出てくるストーリーの奇抜さにちょっと変人!?って思ってしまった。それは確固たる才能だけど。
    小説の内容もさることながら万城目さんも面白い・・・。

  • 小学一年生のかのこちゃんと、猫のマドレーヌ夫人。本当におもしろかった!細かいところまでおもしろい!
    男子と女子どちらが難しい言葉を知っているか、そこからの茶柱(笑)
    「ござる」で精一杯大人っぽくしたお茶会とかね(笑)
    子供の発想って無限大だ。

    かのこちゃんの名前の由来のくだり……かのこちゃんのお父さんは鹿男の人?
    「鹿男あをによし」も読まなきゃ!

    犬の玄三郎と猫のマドレーヌ夫人の夫婦もいいね。
    お互いを思いあう姿に泣きそうになったよ。

    最後にいろいろ繋がって…。
    本当にずーっとおもしろい話だった!
    万城目さんにハマりそう。


    ☆再読記録あり

  • かのこちゃんの、ゴリラとゲリラ豪雨の話や、乳歯が抜ける時の話を読んでいると子供時代にタイムスリップした気持ちになる。
    小さい頃、こういうこと、細かいとこまで、同じように思ったりしたよなあ。
    大人になってすっかり忘れていたことを色鮮やかに思い出させてくれる。

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かのこちゃんとマドレーヌ夫人 (角川文庫)の作品紹介

第143回直木賞候補作品
かのこちゃんは小学1年生の女の子。玄三郎はかのこちゃんの家の年老いた柴犬。マドレーヌ夫人は外国語を話せるアカトラの猫。ゲリラ豪雨が襲ったある日、玄三郎の犬小屋にマドレーヌ夫人が逃げこんできて…。

元気なかのこちゃんの活躍、気高いマドレーヌ夫人の冒険、この世の不思議、うれしい出会い、いつか訪れる別れ。誰もが通り過ぎた日々が、キラキラした輝きとともに蘇り、やがて静かな余韻が心の奥底に染みわたる。

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