自分なりに解釈し、6話共通して「鬱蒼たる執念」を実感した。著者の誇張的描写が、読者を心地よくさせるのは芸術的センスなのでしょう。6話全てが最後まで展開が分からず、ハラハラ・ドキドキで、最後にはそうきたか!と救いようのない話しで、一気に驚愕するという展開。このように暗く、怖い、驚愕する一貫したブレない描写は流石。「会社のため」に人殺しすることは、どんな悪い状況に陥ったとしてもあり得ないですが、フィクションと分かっていてもこの社員の不幸を「フフっ」と少し楽しんでしまった私は偽善者なのかもしれない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
不思議な話
- 感想投稿日 : 2020年8月11日
- 読了日 : 2019年11月20日
- 本棚登録日 : 2020年8月11日
みんなの感想をみる