柚月裕子、佐方シリーズ、佐方の貫く正義には心を打たれる。彼の検事としての仕事は地味ではあるが、王道を行く。この王道を行こうとする佐方をどうして邪魔する検事や警察がいるのだろうか?しかし、そこを突破する佐方の姿に共感・興奮し心を打つのだろう。佐方の父親である弁護士・陽世。父が受けてきた恩のために自己を犠牲にした真実を知った佐方の正義たる本分がそこにあるが、それが彼なりの答えだと思う。高校時代に「ナイフの偽証」をした佐方だからこそ、証拠を見るのではなく、事件を起こした人間を見る検事・佐方が完成したのだろう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
正義、信義
- 感想投稿日 : 2020年11月21日
- 読了日 : 2020年11月21日
- 本棚登録日 : 2020年11月21日
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