サロメの乳母の話 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2003年3月28日発売)
3.47
  • (34)
  • (50)
  • (112)
  • (16)
  • (1)
本棚登録 : 522
感想 : 51
4

おもしろかった!英雄や偉人、になるわけではなく、その妻や召使はたは馬にもなり、その裏側の顔を描き出す。。。秀逸だったのは、題名にもなっているサロメの乳母の話。サロメと聞くと無邪気で残忍という勝手なイメージがあったんですが、この物語を読むとフィクションだとしても、あぁなるほどね!と思ってしまう。妄想が膨らむのはほんとに楽しい。。。
そして最後の饗宴・地獄篇。こと西洋の物語が大半の中で珍しく日本歴史が出てきて新鮮。そしてオチがね・・・。いや、最後まで楽しく読める1冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 新書
感想投稿日 : 2015年10月22日
読了日 : 2015年10月22日
本棚登録日 : 2015年10月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする