与謝野源氏にボッコボコにされたので女人源氏に乗り換えた。源氏物語に出てくる女性に焦点を当てる形で話が進んでいくので、感情移入しやすく、一人一人の個性が際立っていた。特に葵と六条御息所、朧月夜の章は筆者の愛を感じる表現が多く、彼女らに対するそれまでのイメージが大きく変わった。1000年以上前に生み出されたにも関わらず、どの女性も呆れるほど人間臭く、繊細でか弱く、そして強い。彼女らの匂い立つような魅力、そして光源氏の情熱的で華やかな恋が濃厚に味わえる上巻。「女は汚い方が美しい」。彼女らの生き様を見てそう思った。
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- 感想投稿日 : 2013年2月15日
- 読了日 : 2013年2月15日
- 本棚登録日 : 2013年2月15日
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