女人源氏物語 上 新装愛蔵版

著者 :
  • 小学館 (1999年5月1日発売)
2.80
  • (1)
  • (0)
  • (2)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 12
感想 : 3
5

与謝野源氏にボッコボコにされたので女人源氏に乗り換えた。源氏物語に出てくる女性に焦点を当てる形で話が進んでいくので、感情移入しやすく、一人一人の個性が際立っていた。特に葵と六条御息所、朧月夜の章は筆者の愛を感じる表現が多く、彼女らに対するそれまでのイメージが大きく変わった。1000年以上前に生み出されたにも関わらず、どの女性も呆れるほど人間臭く、繊細でか弱く、そして強い。彼女らの匂い立つような魅力、そして光源氏の情熱的で華やかな恋が濃厚に味わえる上巻。「女は汚い方が美しい」。彼女らの生き様を見てそう思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年2月15日
読了日 : 2013年2月15日
本棚登録日 : 2013年2月15日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする