検屍官ケイ・スカーペッタものの2作目。脅迫におびえる女性作家が惨殺され、その関係者も次々に不審な死をとげる。検屍官がなんで捜査をというのは初作で経験済みで、今回もちょっと渋い刑事マリーノとタッグを組んで謎の解明に乗り出す。なぜかケイの元カレが話に絡んできて、どうも胡散臭いと思いきや、意外な展開になっていく。そのあたりまではミステリ的にはうまくいっているのだが、最後に犯人像が明らかになってくると、あれそうなのという感じで拍子抜けする。適当にでっち上げたとは言わないまでも、安易すぎないか。そういえば前作もそんな結末だったような。失われた原稿が見つかるあたりも都合よすぎるし、この作者どうも結末のつけ方に難があるような。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外ミステリ
- 感想投稿日 : 2024年4月28日
- 読了日 : 2024年4月6日
- 本棚登録日 : 2024年4月28日
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