ローレンス・ブロックの人気シリーズのひとつ泥棒バーニイもの。手に取る機会を逸していて今回初めて読んだ。泥棒が主人公なので泥棒という犯罪がメインなのかと思いきや違っていて、少なくとも本作はバーニイが泥棒に入った先で偶然死体に出くわして殺人事件に巻き込まれ、それを解決するというストーリーだった。要するに泥棒という職業の主人公の探偵譚というわけだ。自分は犯人ではなくても泥棒に入ったというやましいところから逃げ出したりしているので当然容疑者とみなされており、逃げ隠れしながら真実追及に走り回るというややこしいことになっている。都合よく隠れ家や協力者があらわれたり安直な点もあるけれど、バーニイも憎めないし軽い読み物としてはよくできている。人気があるのもうなずける。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外ミステリ
- 感想投稿日 : 2015年1月24日
- 読了日 : 2015年1月18日
- 本棚登録日 : 2015年1月24日
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