映画予告を見て娘と次男が「観たい」というのでではまず本を借りてきた。(映画も行きました)
私が子供の頃から有名な児童文学だが読んだことがなかった。そもそも私は絵本、児童文学をほとんど読んできていない。
さて、本を借りて次男に「読んであげようか?」と聞いたら「自分で読む!」とのこと。
おお、つい数か月前は私が「ガンバ-冒険者たち-」を読み聞かせたというのに、どうやら私の3人の子供たちへの13年に渡る読み聞かせ生活は終わったようだ。
私は自分が本を読みたいので相当子供たちに絵本や本を読んできたと思うんだが、12歳長男はライトノベルみたいなものを読み始め、10歳娘は本にはほとんど興味を示さないので一緒に読める本探し中,今のところ7歳次男がまあ簡単な本になら興味があるかな~程度になっている。
そんな次男にも本を読むことも減って行くようだが、この際自分が読めなかった児童文学や忘れている児童文学は自分で読んでいこう。
というわけで、本のこと。
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黒い子猫のルドルフは、魚をくわえて逃げるうちに長距離トラックに乗り込んでしまった!一晩経って着いたところは東京。
はじめて会った猫は大きな野良のトラ猫。威嚇されたルドルフはそれでも勇気を振り絞り、トラ猫に気に入られる。
「ぼくはルドルフ。きみの名前は?」「俺か?俺の名前は…いっぱいあってな」
この「名前は沢山ある」という言葉をトラ猫の名前だと思ったルドルフはトラ猫を”イッパイアッテナ”と呼ぶ。
イッパイアッテナは、猫たちや人間たちから”ステトラ”、”デカ”、”ボス”、”ドロ”なんて呼ばれている。かつて飼い猫だった時の名前は”タイガー”。
猫には名前がたくさんある。呼ぶ人がそれぞれつける。つまり餌場や棲家がいっぱいあるってこと。
元飼い主は、イッパイアッテナを置いて引っ越しするに前に、イッパイアッテナに文字を教えたという。
…そう、イッパイアッテナは人間の文字を読み書きできる猫だったんだ!
ルドルフはリエちゃんの元に帰るために人間の言葉を習う。
そしてある時自分のいた町、つまりリエちゃんのいる町の名前を知る。
ルドルフはリエちゃんの元に帰れるのか…
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ルドルフは子猫だけれどもなんとも素直です。
強面のイッパイアッテナはまさに”親分”な人情(猫だけど)と任侠と子供っぽさを持ち合わせてる。「教養のないやつはダメだ」と精神的にもしっかり大人。
そして仲良くなる金物屋の飼猫ブッチ―は適度な距離を持ちしかしちゃんと見ているという”シティボーイ”。
児童文学とはいえ台詞やキャラクター作りが実にしっかりしていて楽しめます。
表紙の画ですが、次男が「意味が分かった!この黒いのがルドルフで、おうちから離れちゃったんだね」と言っていた(笑)
- 感想投稿日 : 2016年10月19日
- 読了日 : 2022年5月10日
- 本棚登録日 : 2016年10月19日
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