こちら葛飾区亀有公園前派出所 111 (ジャンプコミックス)

著者 :
  • 集英社 (1998年12月3日発売)
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本棚登録 : 163
感想 : 4
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10冊ずつ借りているので、111巻から120巻までの感想です。

111巻ではついにマリアが魔法の力で本当の女性に!!
作者もずっと女性のつもりで書いていて、もう女性にしていいよねということらしい。
すぐにでも両さんと結婚したがるマリア。
しかし本物の女性になったら両さんの粗暴さや不潔さ、人の気持ちよりお金が最優先!などの粗が見えてしまって…。女心は難しい。
両さんを巡ってマリアと早矢の美女対決が起こりますが、両さんの無神経により、美女二人の両さん奪い合いは譲り合い…というか押し付け合いになってみたり(笑)

遠のく美女あれば近づく美女あり。
弓道の達人磯鷲早矢のライバル、飛鷹右京、左京(ひだか うきょう、さきょう)双子。
作者が弓道に励む学生たちを見て「弓道漫画を描きたい!」と出したらしい。両さんは優しく意志の強い右京が気になっている様子。
そして今後最後までほぼ出ずっぱりになる擬宝珠 纏(ぎぼし まとい)。キップが良くて喧嘩っ早く、両さんとタイマン勝負できる女性キャラクターとして出したらしい。
うちの近所にも「纏ちゃん」いるんだけど、「こち亀ですか?」と聞いてみたい気持ちがあるんだが聞いたら怒られるかなー、まあ聞けないだろうな(笑)

さて、マトイの実家は神田の老舗寿司屋、”超神田鮨”で、一族の女家長である夏春都(ゲパルト)おばあちゃんを中心に、父のヨロシク(名前変換面倒なくらいの字画の多い当て字)、孫の憂鬱(ゆううつ)、纏(マトイ)、檸檬(レモン)という字画の多い一家。
この一家に気に入られた両さんは、警官両津勘吉とは別に、鮨職人浅草一郎にもなる。
作者が「職人両さんを描きたい」「下町を描きたい」でこうなったようだ。
長期連載だと、辞めて別の作品とは難しいから、連載中の漫画の「〇〇編」として描いているみたい。

さて、両さんとマトイとは結婚騒動が起きるけれど、実は親戚同士とわかって双方の家族が「あいつの家との縁談なんてダメだ!!」で潰れてます。
浅草の超下町ずぼらファミリー両津家と、神田のしっかりはっきりくっきり日本人なのにスイス系ドイツ人気質の擬宝珠家、親戚ながらも壁は分厚かった(笑)

さて、両さんはガサツで破壊的で不潔でガメツイですが、昔から綺麗でかわいい女の子たちにモテる。…のはいいんだけど、
以前は「わしは脂の乗った年増女が好み」なんて言ってた両さんが最近は10代女の子たちと結婚や恋愛騒動連発、さすがにお相手みなさんが若くなり過ぎじゃなかろうか(^_^;;)。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: こち亀
感想投稿日 : 2017年10月11日
読了日 : 2017年10月11日
本棚登録日 : 2017年10月11日

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