海外絵本を選ぶ基準の一つが翻訳家です。瀬田貞二さんに外れなし。言い回しは流石に古いところもありますが、シンプルな絵と相まって、なんともほろっとする寂しいような深い読後を味わえます。
この感覚はうちの6歳児にも分かったらしく、なんか寂しいね…とつぶやいていました。
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嵐にあったネズミを助けた鯨。
二匹は身体の大きさも住む場所も違うけれど、深い友情で結ばれる。
長い長い年月が経ち年取った二匹は再会する。今度は瀕死の鯨を助けるネズミ。でも二匹には今度こそこれが最期の別れだと分かっていた。
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”ボーリスは ぞうのあたまにいるエーモスをふりかえりました。
なみだが おおきなくじらのかおを ながれおちました。
ちいさなねずみのめにも、なみがだ うかびました。
「さおうなら、なかよしのくじら」とエーモスは、ちいさなこえでなきました。
「さよなら、なかよしのねずみ」とボーリスが ほえました。
そして なみまに しずみました。
ふたりは、このさき2どとあえないことを しっていました。
そしてぜったいに あいてをわすれないことも しっていました”
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
自然・動物・恐竜 ・科学・数字
- 感想投稿日 : 2011年9月28日
- 読了日 : 2011年9月28日
- 本棚登録日 : 2011年9月28日
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