出身校の創立者だから江原素六の名前と胸像は入学した時から知っているし、沼津にも縁のある人だということは知っていたが、そこから先のことはほとんど知らなかった。沼津の学校と麻布の時間関係も含め。
麻布が東洋英和から独立するに至る経緯も、よくわかった。文部省の訓令の影響を受けたのは他のミッションスクールも同じであったが、同じ道を歩んだところはないようだった。
筆者は他の私立一貫校の出身のようで、それ故に麻布を買いかぶっているところもあるように思うが、江原素六が稀な資質を持つ人であったことは間違いなく、その色が今につながっているというのは言われる通りなのだろうと思う。
この本は、麻布と縁のない方から薦められた。このような教育者があったことを知るために、よい本だと思う。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
教育
- 感想投稿日 : 2013年9月7日
- 読了日 : 2013年9月7日
- 本棚登録日 : 2013年8月12日
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