麻布中学と江原素六 (新潮新書 32)

著者 :
  • 新潮社 (2003年9月1日発売)
3.50
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 20
感想 : 2
4

出身校の創立者だから江原素六の名前と胸像は入学した時から知っているし、沼津にも縁のある人だということは知っていたが、そこから先のことはほとんど知らなかった。沼津の学校と麻布の時間関係も含め。
麻布が東洋英和から独立するに至る経緯も、よくわかった。文部省の訓令の影響を受けたのは他のミッションスクールも同じであったが、同じ道を歩んだところはないようだった。
筆者は他の私立一貫校の出身のようで、それ故に麻布を買いかぶっているところもあるように思うが、江原素六が稀な資質を持つ人であったことは間違いなく、その色が今につながっているというのは言われる通りなのだろうと思う。

この本は、麻布と縁のない方から薦められた。このような教育者があったことを知るために、よい本だと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教育
感想投稿日 : 2013年9月7日
読了日 : 2013年9月7日
本棚登録日 : 2013年8月12日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする