あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。上 (MF文庫 ダ・ヴィンチ お 8-1)

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー (2011年7月20日発売)
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感想 : 7
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昔、死んでしまった幼馴染がいた。

突如目の前に現れて、当時そのまま喋られても
困惑するというか、そののりについていけません。
ある意味、大人になった、という事なのでしょう。

相手の都合も関係なく、自分の主張だけを押し付ける。
全員がそうならばいいのですが、そこから成長して
世界はそれで回ってくれない、と理解してしまった今
こうされると、本当にいらいらしかありません。
大事だった友人。
大好きだった友人。
けれど幽霊になってでてきたら、どうでしょう?

その死によって、色々な事が引き起こされて
全員が違う方向、違う認識。
でも友人。
子供は残酷で正直で、柔らかい。
とはいえ、そこから目を逸らして、彼のように
虚像の彼女と居続けるのもどうかと思いますが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 福箱
感想投稿日 : 2018年9月21日
読了日 : 2019年6月12日
本棚登録日 : 2019年6月12日

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