まさかの猫が主人公。
そして飼い主は、その猫を止むなく手放す事を決意し
貰い手を探して一緒に旅をする…。
それをレポートした、もの。
視点は猫。
そして、引き取り候補たち。
のんびりとした、気遣い屋さん、な飼い主と彼らの会話に
もしや、と思っていたら、大当たり。
しかし読ませるのはそこまで! という状態で
ぼろぼろ出てくる飼い主の背後。
主人公が猫故に、猫だからこそ、これは犬では全く駄目な話だと思います。
幸せだよと伝えるその姿が、ただ一緒にいるんだというその気持ちが
嬉しくて、たまらなく愛しくて。
だからこそ、スタッフの言葉が嬉しくてたまりませんでした。
こんなふうに、出会えてよかったと思う事が、生涯一度でもあったら。
それはとてもとても幸せで、すばらしい事、です。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
有川浩
- 感想投稿日 : 2012年12月31日
- 読了日 : 2012年11月30日
- 本棚登録日 : 2013年11月30日
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