再生巨流 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2007年11月28日発売)
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本棚登録 : 1013
感想 : 98
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前半部分はオラオラなおっさんがもがき苦しむ様を書いている感じで全然読み進まなかったが、半分少し手前、蓬莱という若手社員と出会った頃から物語が一気に加速して指数関数的に面白さも上がって行った。
所々に刺さることが書いてあり、例えば本書によく出てくる『頭に汗をかけ。脳みそに錐を刺して、血が出るまで考えろ』という言葉。どうしても楽をしたがり、同じサービスを同じクオリティで提供し続けようと考えてしまうが、それが停滞を招き結局クオリティは下がってしまう。血が出るまで考え続けることは難しいが、今より少しでも良い仕事をしようとすることはできる。
この本を読んで明日からの仕事に火がつかない人は少ないだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2020年5月7日
読了日 : 2020年5月7日
本棚登録日 : 2020年5月7日

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