一人称単数

著者 :
  • 文藝春秋 (2020年7月18日発売)
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本棚登録 : 6872
感想 : 617
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前回は、いつ読んだのだろうか⁇
遠い昔だったかも…
久しぶりの村上春樹氏の本である。
8作の短篇小説集。
実際あったことなのか?過去にあったことなのか?
…と想像してしまった。

以下は、気になった4篇。

「クリーム」は、老人との会話からして謎めいているが。こんな老人いそうかも…。

「ウィズ・ザ・ビートルズ」は、昔のガールフレンドの自殺よりも兄が気になった。
兄に芥川龍之介の歯車を朗読して聞かせた過去も。

「品川猿の告白」は、ちょっとひと癖あって面白い。

「一人称単数」いつもとは違う自分だと意識していたが、見知らぬ女性に言われた「恥を知りなさい」に腹が立たない感情を消化できたのか…

違った角度から迫ってくるさまざまな短篇。
しっかりと楽しめた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年2月18日
読了日 : 2023年2月18日
本棚登録日 : 2023年2月18日

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