「れんげ野原のまんなかで」の続編。
新人司書の文子も仕事に慣れてきたようで、今回は保育園からのブックトークの依頼で絵本を探し中。
そんななか私立中に受かったにも関わらず両親の不仲が原因で祖父母宅へ来ていた左由留は、暇すぎて図書館へ。
そこでブックトラックにあった一冊の本「ある子馬裁判の記」が気になり…。
図書館らしい展開で本を探す第一話・穀雨から始まり第二話・芒種〜第三話・小暑〜第四話・白露〜第五話・寒露と季節が移ろうにつれて、秋葉図書館を利用している人たちに関わりのある謎が深まっていく。
タイトルどうり、土に眠った白骨まで出てくるというミステリーだが、先輩司書の能瀬さんらと真相を探るのは前作と同じ。
だか今回は、各章に伏線が散らばっていて読み応えがあった。
図書館は「過去」と非常に親和性が高いとあとがきにもあったが、すべては過去に繋がる出来事。
季節を感じながら人を繋げる優しいミステリーだと思った。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年9月10日
- 読了日 : 2023年9月10日
- 本棚登録日 : 2023年9月10日
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