第21回 小説すばる新人賞受賞作
デンキも無い、澱んだ水の臭いがする孤島。
その孤島には、かつて政府によって造られた、一大遊郭があった。
その島に住む、美貌の姉弟・白亜とスケキヨは、幼い頃に、定食屋の婆に拾われ育てられた。
二人は「互いの瞳の中に互いの感情をみる」そんな関係であった。
やがて、婆によって、スケキヨは男娼として、白亜は廓へと売られて行く。
離れ離れになった二人の魂は、惹きあい、心の底から求め合い、そしてそれゆえに避ける。
艶めかしく、重く暗く、不思議な魅力の作品。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年1月22日
- 読了日 : 2023年1月22日
- 本棚登録日 : 2023年1月22日
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