朝が来る

著者 :
  • 文藝春秋 (2015年6月15日発売)
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望まれない子供を持つ親と、子供を持つ事が、出来ない夫婦が、特別養子縁組と言う制度で、養子縁組する。両者共、悪い人はいない。ただ、望まれない子供を産んだのが、中学生で、世間も、何も知らず、周りの人達に、騙され、落ちて行く。最後に、頼るのは、息子を、養子に出した先だけ。
だけど、頼る方法も分からず、脅迫めいた方法しか、取れなかった。
彼女の実の母親でさえ、「失敗した」と、彼女を、見放したけど、子供の、養親である、夫婦は、子供に、「広島のお母ちゃん」と、教え、自分たちは「私たちのお母さん」と呼び、その存在を大切にしていた。
最終章で、漸く、心のざわつきが取れた感じ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年7月6日
読了日 : 2021年7月6日
本棚登録日 : 2021年7月6日

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