突然失踪した父親が残した農園。そして、みみずやちょろのすけこと父親が運営していたHP。
農園の作業、畑仲間との交流、そしてHPを通して知る、これまで全く知らなかった父親の一面。
土の中で育ち、日の光をあびて育つ植物の姿が、少しずつ再生へと向かう主人公、その母親と祖母の姿に重なる。
喪失を感じさせながらも、その悲しみを知らず知らずに受け止め、そしてその上に初めて現れる光、希望。
静かな再生とはこういうものなのかもしれない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
和書 女性
- 感想投稿日 : 2011年3月22日
- 読了日 : 2011年3月22日
- 本棚登録日 : 2011年3月22日
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