十五夜読書にて。
田舎の古びた庵を舞台に、静かな雰囲気で綴られていく、ちょっと不思議な物語。
鈴鳴らし、預かり子、魂振り…と不思議な能力が描かれていて、好みの雰囲気でした。
ファンタジックな要素と世知辛い現実の厳しさとが対比になり、緩やかな時を刻んでいく。
わりとあっさり物語の幕が下ろされてしまうので、もう少し読ませて欲しかったなーという物足りなさも若干。
月の下の夜の描写がとても美しくて、十五夜読書にぴったりな作品でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
井口ひろみ
- 感想投稿日 : 2013年12月20日
- 読了日 : 2013年7月24日
- 本棚登録日 : 2013年12月20日
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