今回も引き続き角田さんの本で紹介されていたこちらの本を。読みたい!と思ったのは、聖飢魔IIを好きな女性が出てくると知ったからだ。私も高校生の時に友人の影響で聖飢魔IIが好きだった。
表題作は物流会社に勤める女性の日常、もう一作が聖飢魔IIを好きだった女性の日常を描く。これまた普通の日常が描かれており淡々とした時間が流れる。でも、二作とも淡々とした中にもなんとなく温かい空気が流れ、会社の合併やリストラ、夫の浮気など明るい内容ではないし、終わり方も切ない感じなのに悲壮感が漂わない。淡々としているけど明るい未来が待っている感じがするのだ。
文中の聖飢魔II信者の友人が言った「なんだか、年とったなあと思ってさあ」に状況共々いたく共感した。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2013年11月11日
- 読了日 : 2013年11月11日
- 本棚登録日 : 2013年11月5日
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