午後のロマネスク

著者 :
  • 祥伝社 (2001年4月1日発売)
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本棚登録 : 42
感想 : 6
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川端康成の作品集「掌の小説」に敬意。

「短いあとがきにかえて」に
川端康成の作品集に「掌の小説」と題した1冊があるとのこと。
超短編小説ばかりを100編以上集めたもの。
小池真理子の愛読書。

「掌篇小説集」と名付けることにしたとのこと。
17枚の版画が配してある。

文庫が出ても,なおかつ,2000円する単行本に人気があるのは,
版画の良さが,大きさに依存するからだと感じている。

著者は三島由紀夫の愛好者でもあるらしいので,
自殺,死亡に関する話題も多い。
推理小説を手がけるようになってからは,さらに拍車がかかっているのではないだろうか。

「年始客」で,「あの時死んだのはね,あんたのほうだったんだ」
というどんでん返し。

「愛しい嘘」の「今日は誰と一緒にここに?」「女のお友達とよ」。いかにもありそうな話。

1つ一つの話が,短編または長編推理小説にできるかもしれない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小池真理子
感想投稿日 : 2012年12月28日
読了日 : 2012年12月28日
本棚登録日 : 2012年12月28日

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