川端康成の作品集「掌の小説」に敬意。
「短いあとがきにかえて」に
川端康成の作品集に「掌の小説」と題した1冊があるとのこと。
超短編小説ばかりを100編以上集めたもの。
小池真理子の愛読書。
「掌篇小説集」と名付けることにしたとのこと。
17枚の版画が配してある。
文庫が出ても,なおかつ,2000円する単行本に人気があるのは,
版画の良さが,大きさに依存するからだと感じている。
著者は三島由紀夫の愛好者でもあるらしいので,
自殺,死亡に関する話題も多い。
推理小説を手がけるようになってからは,さらに拍車がかかっているのではないだろうか。
「年始客」で,「あの時死んだのはね,あんたのほうだったんだ」
というどんでん返し。
「愛しい嘘」の「今日は誰と一緒にここに?」「女のお友達とよ」。いかにもありそうな話。
1つ一つの話が,短編または長編推理小説にできるかもしれない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小池真理子
- 感想投稿日 : 2012年12月28日
- 読了日 : 2012年12月28日
- 本棚登録日 : 2012年12月28日
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