普段の生活の中で、一瞬だけ垣間見える感情をしっかりと掴み取って描かれている小説。世間一般で堕落と呼ばれる行為をこんなにも美しく正確に、また耽美なだけではなくて、しっかりと現実を描いている。自制の利いていた序盤から、中盤以降は主人公の感情は嫉妬で思うがままに蹂躙され、理性は思考を捻じ曲げて自己を正当化せずにはいられない。こんな女性は哀れであるが美しい
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- 感想投稿日 : 2019年1月10日
- 読了日 : 2019年1月10日
- 本棚登録日 : 2019年1月4日
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