目立つ力 (小学館101新書 49)

著者 :
  • 小学館 (2009年10月1日発売)
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 副題は、「インターネットで人生を変える方法」です。インターネットを活用し、目立つことによって人生を変えようと言う話です。 私たちが自分の強みを見つけ、それをインターネット上に表現することで、自分以上の力を得るための技術の話です。
 勝間さんご自身が、インターネット上にアップしている情報によって発掘され、今の勝間さんがあるという事実に基づいて書かれています。
 勝間さんは、「私たちは人とつながって初めて、自分以上の力を得ることができます。」と書いています。別にリアルな世界でも私たちは「人とつながることで、自分の力を社会的に活かしている。」のだと思いますが、インターネットを活用することで、より一層活躍することが出来る可能性がありそうです。
 この本の魅力は、第五章の「達人に学ぶ」に尽きます。「達人に学ぶ」は、勝間さんと、勝間さんが世に出る切欠になったお二人、小飼 弾 氏(カリスマプログラマー)、青山 直美 氏(消費生活アドバイザー)の、3人のネットの達人による座談会で、勝間さんの著書には現れないキーワードがあって楽しめます。
 たとえば、「インターネットがつないだのは、コンピューターどうしではなく、人と人だったというわけです。」、「実はアップルは必ず2番手戦略なんです。アップルの偉いところは、アーリーアダプターだけじゃなくて、アーリーマジョリティーでも使える製品を出せるところです。」、「若い人がいるところにいないと、自分の周りも一緒に歳をとるだけ、という“一緒に歳とっちゃう現象”というのは、コンピューターの世界でも起きています。お互いに話が分かる人だけ集まってしまうとそうなりますね。」など、貴重な意見が詰まっています。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2011年12月18日
読了日 : 2010年3月13日
本棚登録日 : 2011年12月18日

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