ダントツになりたいなら、「たったひとつの

  • 飛鳥新社 (2015年5月9日発売)
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感想 : 44
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・この本を読み直すたびに、ベルトランド氏が専属のメンタルトレーナーになってくれたような「励まし」を得ることができるかもしれません。

 一番(たぐいまれな結果を出せる人)と二番を分けている(大きな差を生む)ものは、(驚くほど)わずかな(普通の人が見落としそうな小さな)もの。1日では何の変化も起こさなくても、何カ月、何年と積み重ねると、とてつもなく大きな結果となってあらわれる。

 著者は、ノルウェーの元軍人。空挺部隊に選ばれるも、翌年、自動車事故に遭い軍隊を辞めた。その後ビジネススクールに入学。痛みを抱えながらも11年かけて卒業し、メンタルトレーナーに転身。現在、アスリートやビズネスマンにコンサルティングを行い、大企業での講演もこなす。

 ベルトランド氏は「驚くほどわずかな違いが大きな差を生む。たぐいまれな結果を出せる人は、日常の小さな”正しい決断”を下すのが上手なのだ」と始め「人生は厳しい。しかし大切なのは、あなたがどれぐらい受け入れて、それでも進み続けられるかである」と締めくくる。

 この本は、ベルトランド氏のような、メンタルトレーナーはもちろん、メンターやコーチ、ファシリテーターなどの指導者、助言者、促進者を目指す人や、そのような人材を育成したり、プログラムを策定しなければならない人々にとって役に立つ内容だと思います。

 というのも、ベルトランド氏が語りかける読者は、トレーニングを受けているメンティという設定というよりも、アドバイスを受けているメンタルトレーナーであるような気がするからです。

 読者は、良い習慣を歯磨きのように自ら自動化しなければなりませんが、メンティは、メンタルトレーナーと共通の価値観や目的に支えられて「目標を達成するために」良い習慣を継続する人たちだからです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 人文科学(心理学・哲学・思想)
感想投稿日 : 2019年5月6日
読了日 : 2018年8月5日
本棚登録日 : 2019年5月6日

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