「学習と呼ばれるものの中で、我々はすくなくとも次の類型の変化を区別しなければならない。(1)認知構造(知識)の変化としての学習。(2)動機づけの変化としての学習(好嫌の学習)。(3)集団所属性の変化。或いはイデオロギーの変化としての学習(これが文化内における成長の重要な側面である)。(4)身体の筋肉を有意的に統御する意味の学習(これが言語とか自己統御というような技能を獲得するひとつの重要な側面である)。」(p.78)
「文化は、如何なる価値が認められるかに関して異なっているのみではない。異なった活動が連結されるものとして見られる仕方の相違が等しく重要である。」(p.91)
上記2点の表現はある意味で矛盾している。学習の分類の中に文化的なものを含みながら、文化の説明として価値や行動価の違いを用いている。であるならば、文化の学習を異なる制約のランク付けの違いとして最適性理論的にとらえれば済むのではないか。
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2001
- 感想投稿日 : 2013年2月3日
- 読了日 : 2001年10月1日
- 本棚登録日 : 2013年2月3日
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