ロリータ (新潮文庫)

  • 新潮社 (1980年4月25日発売)
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本棚登録 : 512
感想 : 61
4

第1部、予想したような古臭い本ではなく、軽快でユーモアもあり魅力のある、面白いものだった。
第2部のロリータの境遇が辛く長かったけれども。
しかし、主人公は知的で教養がある魅力的な人物で、ロリータの不幸そうな様子を無視して、自分が小悪魔に振り回される哀れな下僕と称している。これに共感し憧れる輩がいくらでもいることを思うと、小説の素晴らしさより心配が先に来る。
ロリータのような少女はなぜどのように不幸なのか、もっと考えられ、知られるように、取り上げられるといいと思う。今の社会の現象を見ると、「この本面白かった」だけでは済まない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説一般(海外)
感想投稿日 : 2018年8月5日
読了日 : 2018年8月5日
本棚登録日 : 2018年8月5日

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