第1部、予想したような古臭い本ではなく、軽快でユーモアもあり魅力のある、面白いものだった。
第2部のロリータの境遇が辛く長かったけれども。
しかし、主人公は知的で教養がある魅力的な人物で、ロリータの不幸そうな様子を無視して、自分が小悪魔に振り回される哀れな下僕と称している。これに共感し憧れる輩がいくらでもいることを思うと、小説の素晴らしさより心配が先に来る。
ロリータのような少女はなぜどのように不幸なのか、もっと考えられ、知られるように、取り上げられるといいと思う。今の社会の現象を見ると、「この本面白かった」だけでは済まない。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説一般(海外)
- 感想投稿日 : 2018年8月5日
- 読了日 : 2018年8月5日
- 本棚登録日 : 2018年8月5日
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