読んだー!!!
立ち上がりの部分がすごく面白くて、引き込まれるように読み始め、
途中あまりに難解な哲学とか情報とかの理論に次第に食傷し、
でも、解らないながらにそれを何とか理解しようと考えて、
示唆を与えられたり、構成や文章の緻密さに感動したり、
読み応えのある作品でした。
ロボットと人間との差異を考えていく中で、
自分・人間とは何者なのかとか、
自分たちが見ている世界ってほんとは何なのかとか、
改めてちゃんと考えてみなさい、
という示唆を感じました。
とくに私がいいな、と思ったのは、
ロボットの不気味さとかがたくさん書かれるけど、
最終的にはロボットを好意的に受け止めて、
肯定して、ロボットはロボットとして、
一緒に生きていこう、的な流れになったところ。
ジャズのシーンあたりからのくだりがとても素敵でした。
ケンイチくんがなんかとても愛しくなってくる。
作者のロボットへの愛情みたいなものを感じられて、
それで読後感が非常によかったです。
いろいろちゃんと勉強して、
もういちどじっくり読み返したいなと思いました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2011年8月4日
- 読了日 : 2011年8月4日
- 本棚登録日 : 2011年4月29日
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