さらば、わが青春の少年ジャンプ (幻冬舎文庫 に 1-1)

著者 :
  • 幻冬舎 (1997年11月1日発売)
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〜最高発行部数六百五十三万部。『少年ジャンプ』神話はいかにつくられ、崩れていったか。一九六八年、先行誌に九年遅れて十万五千部で創刊。誕生の経緯、苦肉の新人起用、漫画家との熱中時代、部数を伸ばし続けた快進撃と栄光の日々そして失速。三十年の歴史と人間模様を最も「ジャンプ」を愛した元編集長が描くノンフィクション〜
作中の内容は、自分の世代以前の内容が中心ですが、600万部突破当時、僕は小学生から中学生。ジャンプで育ったと言っても過言ではありません。お小遣いと相談すると、とても毎週買って読む事は出来ませんでしたが、当時、ゲームのカセットや漫画を沢山持っている友人が、ナゼか近所に必ず居た物で、ジャンプも毎週、そこで見させて貰っていた事を思い出しました。友情・努力・勝利。この単純にして夢のあるテーマから受けた影響は、僕にとって消して少なくは無い様に思います。漫画はフィクションですが、作り手側は、もちろんノンフィクションです。出版・編集と言う仕事に命を削って走り続けた男達の半生…青春の日々がここにつづられています。いまや日本の文化として定着しつつある漫画。その漫画という文化の地位を築くまでの道程において、ジャンプの功績は計り知れない物があるのではないでしょうか。この本が出版されてから10年、今も彼らは戦い続けています。出版業界や漫画家として将来を目指している人達。漫画に興味を持てない人達も一度読んで見てはいかがでしょうか。でも、昔の漫画家って凄い。今の漫画家が一つの漫画を書いてる間に3つぐらい書いていたんだもの…。時代かなぁ。高度経済成長期からバブル…。その時は振り返る暇もなかったのでしょうけど、少し羨ましく思いました。

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感想投稿日 : 2007年6月11日
本棚登録日 : 2007年6月11日

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