新人刑務官の視点で刑務所内の様々な出来事、所内の実態や使用される隠語、プリズン・グルーピーなどを精緻に盛り込んだ短編連作の社会派ミステリー。キャリアの名久井、ベテランの秋村、川岸などとの関わりを通じて、刑務官として成長していく良太。理と情により事件の背景・動機に辿り着くそれぞれの話は、どれも味があり、受刑者、被害者家族、刑務官の心情が様々な角度から語られている。重いテーマだが、読んで良かったとおススメできる一冊。
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- 感想投稿日 : 2019年12月5日
- 読了日 : 2019年12月5日
- 本棚登録日 : 2019年3月13日
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