歴史を変えた火山噴火―自然災害の環境史 (世界史の鏡 環境 1)

著者 :
  • 刀水書房 (2012年1月1日発売)
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2021年は火山噴火が相次ぐ年だった。フィリピンのピナトゥボ火山とタール火山、ジャワ島のスメル山、スマトラ島のシナブン山。日本近郊でも、小笠原諸島の海底火山が噴火。火山密集地であるトカラ列島でも群発地震が相次いだ。火山噴火の歴史や影響、大規模地震との関係性を把握するため本書を手に取った。

新聞記者から東大大学院教授等を務めた著者が、過去の大噴火について概略する書。歴史への影響も随所に挿入される点が面白い。特に、気候変動とそれに伴う農作物の不作が印象に残った。年末時点で大きな災害には至っていないが、対応策を考える上で有用な一冊と思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年1月4日
読了日 : 2021年12月29日
本棚登録日 : 2021年12月25日

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