2021年は火山噴火が相次ぐ年だった。フィリピンのピナトゥボ火山とタール火山、ジャワ島のスメル山、スマトラ島のシナブン山。日本近郊でも、小笠原諸島の海底火山が噴火。火山密集地であるトカラ列島でも群発地震が相次いだ。火山噴火の歴史や影響、大規模地震との関係性を把握するため本書を手に取った。
新聞記者から東大大学院教授等を務めた著者が、過去の大噴火について概略する書。歴史への影響も随所に挿入される点が面白い。特に、気候変動とそれに伴う農作物の不作が印象に残った。年末時点で大きな災害には至っていないが、対応策を考える上で有用な一冊と思う。
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- 感想投稿日 : 2022年1月4日
- 読了日 : 2021年12月29日
- 本棚登録日 : 2021年12月25日
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