死都日本 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2008年11月14日発売)
3.97
  • (10)
  • (12)
  • (7)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 116
感想 : 14
4

久々に読むのに疲れました。
ストーリーの進行スピードから、結末は概ね想定できましたが、膨大な火山描写と古事記の解説で、本筋を追うのが辛かった。
でも、苦労した甲斐もあって、2002年?段階でこのストーリーを描いた著者の先見と熱意に感服することができました。
小松左京ちっくな展開と結末ですが、綿密な事前調査に基づく原発、地震、富士山をうまく取り込んで、なかなかの破滅展開!
この視点が当時の防災行政にあれば、その後の大震災の影響はもっと少なくできたかもしれない。
首相が提示する復興策、防災の観点に立てば、至極真っ当な復興計画ですが、現在の隣国との関係は現実にはもっと厳しいかも。
優秀な編集者がもっと手を入れれば、もっと良くなるのに。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ストーリーもの
感想投稿日 : 2015年10月29日
読了日 : 2015年10月29日
本棚登録日 : 2015年10月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする